鑑賞作品:「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」(2D・字幕版)
(ネタバレ防止フィルター稼働中)
原題:「KNIVES OUT」
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実はロードショー時に某巨大掲示板でネタバレを喰らって見る気が失せた一本。
二番館で見る機会が訪れたがその理由で悩んでいた。
そこで頭に浮かんだのが有栖川有栖と綾辻行人の犯人当て推理ドラマ「安楽椅子探偵」での名言。
「犯人の名前だけ当てられても痛くも痒くも有りません。
謎解きはエレガントに。」
なので見に行った(スキあらば自分語り乙)。
ところがどっこい。
犯人知ってても全く判らないんだコレが(ネットの常でネタバレかと思ったら実は全然デタラメな書き込みだった…ってのもあるんだけど)。
少しずつ舞台の裏側や詳細が語られて行くんだが…着地点が想像できない。
そもそもダニエル・クレイグ(
「007」シリーズほか)が本物の名探偵なのかどうかも謎なのだ(時として名探偵がとんだ食わせ物だったりするケースもあるし)。
アナ・デ・アルマス(
「アベンジャーズ:エンドゲーム」の出演シーン全カットが吉と出るか凶と出るかはまだ判らない…)の特異なキャラクターがなおさらストーリーを混乱させる…ソレならソレで「絶対的な能力」でないとヤヤコシくなるばっかり(多分狙っているんだろうが)…。
いかにも胡散臭い連中とピュアなのか猫かぶりなのか不明な面々が入り乱れ細かく語られて行くに従ってどんどんコンガラガッて行く謎…。
そもそもあのネタバレすら事実かどうかも不明(コレが実に良いスパイスになった…のも影響した)。
最後の最後…ゆっくりと大きく映し出される「アレ」…思えば初めっからこの物語のド真ん中に据えられていて、この「家」を見事に具現化していたのだ。
…無駄に言葉で語らずとも、あのシーンがヒロイン?の決意とこの後のストーリーを全て示唆している。
「鑑賞評価:☆☆☆☆△」