ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2025年03月05日 13時04分29秒 | 読書
「濱地健三郎の呪(まじな)える事件簿」
著者:有栖川有栖

 シリーズ1作目っ「濱地健三郎の霊(くしび)なる事件簿」

シリーズの3作目の短編集。2作目は未読という安定のゑんぶろクオリティw
そういや悪名高き武漢肺炎パンデミック時の連載だったのね…。その頃の時事ネタも各エピソードにチラチラと見え隠れします。

・「リモート怪異」
 …あったあった。流行ったのかどうかよく解らんが。
  ホラー映画のラストっぽいオチがゾワゾワする。

・「戸口で招くもの」
 …これはビジュアル(実写ドラマか何か)で見てみたいw
  リアルタイムで世の中の流れを組み込み、何気ない会話に伏線を忍ばせ…劇的な視点の変換で読むものをハッとさせる。

  そしてエンディングがエグいw

・「囚われて」
 …前話の引きからの一作。「それ」を「そう扱う」と「こうなる」…納得できそう、なのか?煙に巻かれたのか…。
  実はオチがw

・「伝達」
 …全然無関係?な話から…お、事件だ…?コレじゃないの?…あ、ココか?…違う…ソコ?
  ってくらい転々と移動する。
  これまた最後の一文が興味深い。

・「呪わしい波」
 …うわ回りくどい…。な話だが、あの手この手はこの世の常。バブル時代は後先考えない直接的な手段をよく聞いたモノだが(読めば何となく分かるかと)。
  オチが比較的爽快なのが嬉しい。

・「どこから」
 …ひと山越えたと思ったら、なヒネリが入る一本。
  こういう「存在」ってのもそりゃいてもオカシクは無いような気もする。

  オチは決まってるんだが…ごめん、本田圭佑が邪魔をするw


いやホンマに文章が上手いわ…スイスイいける。
小ネタも面白いし、快刀乱麻な解決でもないのに腑に落ちる感がスゴい。

2作目もそのうち…。


著者の他作品

江神二郎シリーズ
っ「江神二郎の洞察」

火村英生シリーズ
っ「絶叫城殺人事件」
っ「怪しい店」
っ「長い廊下がある家」
っ「火村英生に捧げる犯罪」

真夜中の探偵シリーズ
っ「論理爆弾」
っ「真夜中の探偵」
っ「闇の喇叭」


「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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