ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2019年09月01日 23時29分09秒 | 読書
「カフーを待ちわびて」
著者:原田マハ

映画化作品レビューっシアター行って見てきましょう:「カフーを待ちわびて」

まとめページっ資料室(仮):「原田宗典&原田マハ」

トップ画像は映画化当時の帯で玉山鉄二とマイコ、ボトム画像は今の帯で桐谷美玲。

改めて読み返して、まぁ何と人の記憶というモノはいいかげんなモノかと嘆く次第。
映画はしっかり見たはずなのに…記憶とどうも噛み合わない…こんな内容だったっけ…?
と頭に「?」マークを浮かべながら読み進む。
…まぁ映画と原作が違うのはよくある事(まず右手と左手とか)なので…改めて映画を見ないといかんと言うことだな。

主人公:明青(あきお)と黒のラブラドール「カフー(果報)」の穏やかな島の日常。
風景や生活の描写が繊細かつ鮮やかで、目を閉じれば脳裏にくっきりと描き出される。

…この「カフー」の特技?は確か「フーテンのマハ」でエピソードが描かれていた。

明青の変わり映えのしない日々に飛び込んできた謎の美女「幸」。二人で過ごす毎日に何時しか馴染み、大切な人と想い始めた頃

いかにも…な権謀術数が離島に渦巻きだす。
ありがちな話が少しずつ集落に広がり…。

明青の周りにも波は及んでくる。

明青と幸はどうなるのか、島は一体どうなるのか…。

もっともっと読みたい…と言う所で物語の未来は読者に預けられる。


読み終えて気が付く。
言葉の選び方、紡ぎ方が絶妙でとてもリズムが良いため、メチャクチャに読みやすいのだ。

小説デビュー作にしてコレ、ってのはもう「物書きの才能」としか呼べないモノで、どれだけ努力しても身につかない人は身につかない。

やはり著者は兄と似ている。


蛇足…スピンオフのような続編のような「花々」という本が出ているようで…よし←何が?



「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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