第7回「繁昌亭deハナシをノベル!!」
at:天満天神繁昌亭
過去の「ハナシをノベル!!」
「ハナシをノベル!!Vol.27」
「第34回 落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」
「繁昌亭deハナシをノベル!! vol.6」
「落語再生公開堂ハナシをノベル!! vol.40 第40回記念ハナノベ●スペシャル」
◎月亭天使:「宿屋町」
…そろそろ「噛みグセ」を何とかしないとなぁ…。
(関連記事つ
らいぶいずはぴ~!)
声質も可愛らしい雰囲気もかなり「良いモノ」を持っているだけに…。
◎月亭文都:「襲名落語」(作:田中啓文)
…いわゆる「不幸の○○」(ネタバレ防止フィルター稼働)。だんだんといい加減になって行くのがツボ。
師匠の月亭八八(はちはち)という名跡襲名を巡るドタバタ。
「兄弟子の八ミリ兄さん」…「月亭八ミリ」て…w
そして発想の転換というか「そう来るか!」というオチ(?)が秀逸(ダジャレはともかくw)。
◎林家笑丸:「ほうじの茶」
…笑丸師匠。自称「化粧を取ったタイのニューハーフ」に爆笑。
恒例の持ちネタ「背面紙切り」や「若手落語家のバラード」がキッチリと本筋に盛り込まれている見事な噺。
◎月亭文都:「馬賊の清吉」(作:福田和代)
ここでちょっと毛色の違う人情噺が一席。
引退したヤクザ、その名も「馬賊の清吉」のもとにふたりの刑事が訪ねてくる。その理由とは?
タバコや酒、お茶、線香…なんていう小物の取り扱いの所作がメチャクチャ美しい!
これぞ噺家の腕の見せ所!
見事な謎解きミステリーにもなっているのが素晴らしい。
~仲入り~
◎トークでノベル
北野勇作・牧野修・田中啓文・我孫子武丸・田中哲彌
恒例のgdgdなトーク。…これ考えてみれば、ここまで豪華な作家さんのトークショーってのもなかなか見られないと思うんだが…。
我孫子先生の静かな突っ込み(毎回なんだが)がなかなか効いているw
◎月亭文都:「虫女房」(作:牧野修)
…オチまでに至る「擬音」オンリーのシーンがアレ(←)。
マニアックな昆虫の話になると「説明しよう」とテロップやナレーションまで飛び出す(もちろん全部一人でこなす)。
最初にコレをやられた時は(てっきり噺家口調でやると思ってたから完全に意表を突かれて)爆笑してしまった。
次から次へと登場人物がアレする所なんか
「がしんじょ長屋」によく似ている。
多分ビジュアルにするとかなりグロいんだろうが(まぁ作者が作者だけに)、そのグロさを不快に感じさせずに展開できるのが「落語」という手段の特長である。
ライブの面白さの一つには、その時その空間を同好の士と共有できる事にある。
その価値に貴賎はなく、またその楽しみに大小はない。
この時代にある程度閉じられた空間の中でのみ満喫できる趣味があるのはきっと「幸せ」なんだと思う。
(その割にはアップが途方もなく遅いが…。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/6d/18642dfddbc33efa10e9d56a1a9ad92b.jpg)
繁昌亭ロビーに掲示されている貴重な資料の一つ。上方落語名人の写真がズラリ。