アブラナ科、Brassicaceae、ミヤガラシ(ラピストゥルム)属、西アジア~ヨーロッパ~北アフリカ原産、1年草、薬用(根)、
学名: Rapistrum rugosum、
和名:ミヤガラシ(宮辛子)、
英名: Annual Bastardcabbage、Common Giant Mustard、Turnipweed、Wild Rape、Wrinkled Gold-pleasure、
葡名: Aneixa、Aneixas、Rinchão、saramago-da-rocha、Saramago-de-semente-redonda、Saramago-rinchão、
2015年2月5日、12月4日、2020年5月28日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
ラピストゥルム・ルゴスム Rapistrum rugosum の花。表示名は学名の音読み。ユーラシアとアフリカの一部に固有のものだが、雑草として世界中に存在。
草丈が1メートルにもなる。茎や葉が荒い毛で覆われている。
花は2月から4月まで咲く。
ラピストゥルム・ルゴスム Rapistrum rugosum でした。
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(GKZ植物事典より)和名の語源不詳。本邦での発見地が宇都宮市であったことから、「宮」の文字がつけられたかと推測される。属名は、ギリシャ語の raphis (=アブラナ)と astron (=星)の合成語から。種小名は、「皺の多い」の意。
ミヤガラシはアブラナ科の 1年草である。茎や葉は剛毛で覆われる。草丈は 20~70㎝ 程度となる。多数の根出葉を出し、ロゼットを構成する。根生葉には長い葉柄がついた長楕円状で、縁には粗い鋸歯があるか羽状に深裂する。茎や葉軸は赤味を帯びている。茎や葉は倒披針形で、縁部の鋸歯は波状となり、茎に疎らに互生する。葉の表面には、毛が散生する。2~4月頃、径 8㎜ 程度で黄色の 4弁花をつける。花後には長角果をつける。本種の果実は上下 2節に分かれる。上部は径 3~4㎜ 程度の球形で、果皮には 8 条ほどの隆起がある、それには低翼がつき、先端は急に細まり長さ 3~4㎜ 程度の棒状嘴となる。この上部の節には中に 1種子が入り、熟しても裂開せず、種子を内包したまま脱落する。果実の下部は,円筒形で、1~3 個の種子を入れ、熟すと裂開する。本種は、今日、北米・オーストラリア・アフリカ大陸等では帰化状態にある。我が国では、昭和の初め頃、栃木県宇都宮市で確認され、その後各地で帰化状態と化している。(GKZ植物事典より)