バラ科、Rosaceae、キジムシロ(ポテンティラ)属、ユーラシア原産、匍匐して拡がる多年草、
学名:Potentilla reptans、
和名:クリーピング・シンクフォイル、ツルヘビイチゴ(蔓蛇苺)、
英名:Creeping Cinquefoil、European Cinquefoil、Creeping Tormentil、
葡名:Pie de Cristo、Cinco-em-rama、Potentila、Potentilha、Quinquefólio、Tormentilha、
2014年5月30日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
ポテンチラ・レプタンス Potentilla reptans の花。葉は掌状 複葉で鋸歯がある。長く細い花茎を出し、花の直径は2cm程で鮮やかな黄色。ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカの温帯地域に分布。
舗装していない田舎道の沿道に咲いていたので葉は残念ながら砂埃にまみれている。ポルトガルではキイチゴはいたるところで繁茂しているが、ヘビイチゴはあまり見かけない。
他の花がいろいろ咲き乱れていた沿道。果実の写真も撮りたいと思いつつ行きそびれてしまった。
美しい葉姿。ポテンチラ・レプタンス Potentilla reptans でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、葉がオオヘビイチゴに似ていて、匍匐枝を地上に伸ばすことからの命名とか。属名は、potens (=強力)に由来し、この属に強い薬効をもつ種があったことから種小名は「匍匐性の」の意。
ツルヘビイチゴは、バラ科の多年草である。本種は、ユーラシア大陸の東西に渡り広く分布する野草である。草丈は 5から10㎝ 程度となる。茎は赤褐色で、細長く名前の通り匍匐性である。茎の長さは 20~100㎝ 程度となる。匍匐枝の節から発根し広がりを見せる。葉は 5個の小葉を持ち、掌状に広がる。小葉は楕円状で、縁部には粗い鋸歯があり、先端部は鈍頭~円頭となる。根生葉は長い葉柄を持った奇数羽状複葉で、小葉は 3~4 対で構成される。4~9 月頃に径 2㎝ 程度で黄花の 5 弁花をつける。花弁の先端部は2浅裂し心形となる。本種は、北米やオセアニア地域では帰化状態にある。我が国では、苫小牧市で、平成 24 年(2012)に帰化状態にあることが確認されている。(GKZ植物事典より)