オトギリソウ科、Hypericaceae、オトギリソウ属、ヨーロッパ西部~南部原産、半落葉低木、
学名:Hypericum androsaemum、
和名:ヒペリクム・アンドロサエマム、別名:コボウズオトギリ(小坊主弟切)、
英名:Sweet-amber、Tutsan、
2016年9月25日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
ヒペリクム・アンドロサエマム Hypericum androsaemum の花。、表示名は学名の音読み。
半落葉小低木 樹高:60cm 横幅:60cmほど。葉は楕円形、葉の付き方は互生。
開花期は6月~8月。林・森の半日陰に育つ。
赤みがかった紫の果実からは鎮静作用を持つ軟膏が作られる。成実期:7~11月。ヒペリクム・アンドロサエマム Hypericum androsaemum でした。
©2021 MUZVIT
(GKZ植物事典より) 和名は、光沢のある果実の形状からの命名。属名は、ギリシャ語の hype(=上に)と eikon(=絵)の合成語で、本種を絵画の下に吊して悪魔を追い払った民間伝承から。種小名はギリシャ語の andre(=男)と saemamu(=血)の合成語から。
コボウズオトギリは、オトギリソウ科の半常緑樹である。本種は、原産地の項に記した沿海地や河畔の岩礫地の樹林帯下の半日陰の地にに自生する樹種である。樹高は 60~90㎝ 程度となる。茎は直立し、上部で良く分枝をする。葉は長さ 8~10㎝、幅 5~6㎝ の楕円形で、縁部には粗鋸歯があり、先端部は円頭、基部では枝を抱え込むようにして対生する。6~8 月頃、茎頂に総状花序を出し、径 2㎝ 程度で黄花の 5 弁花を多数つける。雄蕊は 20~25 個で放射状に伸びる。花後の果実は長さ 7~12㎜ 程度の楕円状の蒴果で、表面には光沢がある。果実は赤熟する。(GKZ植物事典より)