シソ科、Lamiaceae、キランソウ(アジュガ)属、ヨーロッパ原産、多年草、
学名:Ajuga pyramidalis、
英名:European Bugleweed、Pyramidal Bugle、
2017年5月23日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
アジュガ・ピラミダリス Ajuga pyramidalis 。表示名は学名の音読み。
草丈は約 5~20センチほど。開花時期は 6月から8月まで。
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(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、a(=ない)と jugos (=束縛)の合成語で、花冠の下唇上にくびきを共にするものが見えないからという。種小名は「ピラミッド形の」の意。
アジュガ・ピラミダリスは、シソ科の多年草である。全草が白色の細毛に覆われる。茎は 4稜を持ち直立し、草丈は 10~25㎝ 程度となる。根出葉は、幅の広い楕円状~倒卵状楕円形で、縁部には浅い波状の鋸歯を持ち、先端部は円頭でロゼットを構成する。茎葉は、幅が狭くなり茎に対生する。葉には白色の細毛が密布する。特に葉縁の細毛は長い。5~6月茎上部に穂状花序を出し、青色の唇型花を密着して多数付ける。花の下には毛深い苞がつく。花冠は長さ 1~1,8㎝ 程度で、上唇は短く 2裂し、下唇は大きく 3裂し、雄蕊は 4個あり、その内2個は長く、残りの 2個は短い。花後には卵球形で 4個の分果となった果実をつける。我が国への渡来時期不詳。(GKZ植物事典より)