ようやく試験は4科目終了。こんなにも疲労困憊ですがまだ半分です。今日の科目は範囲が内科ほぼ全部という、医学部6年間のカリキュラムのうちまだ半分にも達していない我々にはやや無茶振り気味な試験でありました(笑)。今年からの新科目故に過去問もない。分からなかった問題は全く分からなかったわけです。この感覚はセンター試験を高校1年生のときに解いてみた時の焦燥感に通ずるものがあります。今は目の前の試験のことしか考えられないけれど、確かに冷静に考えてCBTまであと3か月なんすよね。残す4科目の試験終わったら内科系の科目全般的に復習しないとまずい。試験場から退出するときに科目責任者の先生から「たきいくんどうだった?」と尋ねられてしまってなおさらそう思ったわけです(笑)。あー、勉強しよ。医大生・たきいです。
勉強中。某マイナー科のドクターの先生とおしゃべりしたことを思い出した。夏ごろのことだったかな。「鉄欠乏性貧血」を疑った患者さんがいて、検査に「血清フェリチン」をオーダーしたのだとか。「鉄欠=フェリチン低下」はこの業界の常識。昔はその「血清フェリチン」だけしか計測しなかったらしいのだけれど、今はそれに加えて「TIBC」というのも測る。そのことをご存知なかったその先生は、検査の人から
「他の内科の先生はTIBC測ってますけどいりませんか?」
と言われて
「それでお願いします」
と返したのだとか。要はその先生のイイタイコトは、医学生がよく聞かされるフレーズランキングの上位に君臨するであろう「医者は生涯勉強の人生だよ」というやつだったらしい。当時夏休みだったし血液内科など頭に何も残っていなかったわたくしは
「TIBCってなんでしったっけー」
という極めて頭の悪い返答をし、
さらには
「現役医大生クンが知らないんだったらしょうがないかなハハハ」
と返ってきてしまったという終始実に残念な会話だったと記憶する。
けれども。昨晩勉強していて、“TIBC”は今の時代常識なんだと気がついた。
これが医学の進歩というやつか。具体例をもって実感する。
(試験期間は食べることしか楽しみがない人(笑))