このところ大学では聴診器の使い方ばかり練習しています。初学者の我々は患者さんの胸の音を聞くことは許されず、学生同士胸の音を聞き合います。胸の音を聞くには脱衣する必要があるわけで、男子学生が模擬患者をつとめざるを得ません。そろそろ男の胸はもう見飽きてきました。いつもペア役をしてくれている男の左胸には一本毛が生えているんだなとかどうでもいいことを記憶しはじめてしまうほどでございます。男は、肋骨が比較的見えるから聴診器を当てるべき場所もわかりやすい。でも、女性の豊満な乳房を前にしたら一体どこに聴診器を当てればよいのやら、音もちゃんと聞こえるんだろうかと、まるで中学生男子のように悶々と考え込んでしまう今日この頃でございます。医大生・たきいです。
試験もあるし、やるときに全部覚えてしまおうと、わたくしにしては割と珍しく真面目に聴診器の実習とかやっているのだけど、午前に指導していただいた先生も、午後に指導していただいた先生も、筆者のことを見て笑った。初対面の先生なのにどうして。同級生の女の子に触診とか聴診とかされたときにちょっとニヤッとしてしまったことは確かに反省しているが、そういったことに対して笑われたわけではないようだ。なぜ。
「ごめん、絵が笑えた」
と、先生。
自分の姿を見つめ返したら、上裸で聴診器を首からかけている。言われてみると確かにちょっとヤバい。真剣に実習しすぎて気が付かなかった。イチイチ服の脱ぎ着が面倒くさいので脱ぎっぱなしだったというわけなのです。
上裸の男同士が向かい合って聴診器を当て合う。こんなことができるのも学生のうちだけだと思うので(笑)、堂々と失敗できる今のうちによく勉強しておきたいものです。
(最近ビールはSAPPORO派な人(笑))