また明日からの一週間耐え抜けるだろうかと不安な日曜日ですが、あと1週間がんばれば冬休みなのでぼくは頑張ります。医大生・たきいです。
さて、本日ご紹介したいのは、カリスマブロガーで作家のはあちゅうさんの新刊「かわいくおごられて気持ちよくおごる方法」。「デート本」とか、「ご飯本」とかいう風に分類されそうな本でありますが、そんな軽いマニュアル本ではありません。はあちゅうさんの20代が詰まった渾身の一冊。20代として身に着けておきたいマナー本であるというのが最初に抱いた感想でございます。
![]() | かわいくおごられて気持ちよくおごる方法 |
はあちゅう | |
幻冬舎 |

▲はあちゅうさんの前著のサイン本もってます
先日電車に乗っていたら、オペ看とおぼしき女性二人組による「○○センセ、お勉強しかしてこなかったんだろうねぇ~」という陰口を耳にしてしまって、うぶな僕は戦慄としてしまいましたが、医者という生き物は世間一般のマナーを知らない最たる職種かもしれません。接客業であるにも関わらず、です。「偉いのは病院の中だけということを忘れてしまうようになる医者もいるから気を付けなさい」と年配のドクターから忠告を受けたこともあります。医者という身分に染まる前にマナーを身につけないと大変なことになってしまいそうです。
勘違いを始める前の学生のうちに、「かわおご」を読んでおけば少しは予後の改善になるであろうと確信します。はあちゅうさんが語る「気遣い」の人間関係テクニックに学びましょう。医学部男子はこの本読むべきです。医学書1万円って言われても全く動じない皆様にとって、たったの1,200円で確実にタメになるこの本はなんてコスパのいいことでしょうか。わたくしも恥ずかしい過去を思い出しては反省したり、これは俺もできてたかもとちょっと自信がついたり。学ぶ点がたくさんありました。「いいレストランはいい男といい女をつくる」というのもうなづけてくるものです。
「やられた」と思ったくらいいいことが書いてあったのがこの一節。
女子に対してのNGワード
「太るよ」「ブス」は食事中に絶対に口にしてはいけない
(「かわおご」p.134)
いつぞやの両親とのレストランでの食事のとき。よく親から体重管理をちゃんとしろとかいうお咎めを受けるのですが、それなりにまともなレストランでこれから美味しいものを食べようと目を輝かせてみたや否や、「ますますデブになるぞ」という言葉が飛んできたときには、このわたくしも気持ちが萎えました。目の前の食事が一気にゲロマズに感じてしまったのは言わずもがなですが、それだけならまだいいんです。食べたらデブというのは揺るぎのない真実で受け止めなければいけない現実でもあります。ただしこの発言が許されていいのは自宅の食卓のみ。近くのテーブルにいらした
この件に関してははあちゅうさんと全く同じことを前から考えていたとは思うのですが、いち早く言語化して世に出しておられるのは流石だな、と。やられました。
あとがきが名言でした。
「恋愛は、楽しくご飯を食べられる相手を見つけること、そして結婚は、一生一緒にご飯を食べる約束だと思っています。」
素敵な言葉ですね。因みにいまぼくが一番食べたいものは、焼肉です。楽しく焼肉してくれる相手を募集中です。
何かと付き合いの多い年末年始に向けて、あなたも「かわおご」を読んでみては?
(この本のせいでサイゼリヤに行きたくなってきた人(笑))
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