医大生・たきいです。

医大生的独言。

あれから5年

2016-03-11 23:59:59 | 医大生的生活

東日本大震災から今日で5年です。医大生・たきいです。




2016年3月11日の14:46、春休み前最後のちょっと退屈な講義に耳を傾けながら、先生は時刻に気が付くこともないご様子で淡々と進めていらした。福島出身の同級生の女の子と目があって、ああ時間だねとお互い静かに黙祷を送った。

私は宮城県出身。遡ること5年、2011年3月11日は高校を卒業して某国公立大学医学部の不合格発表を受けた直後。無力感が凄まじかった。ただ、宮城県出身とはいえ実家は標高200~300メートルくらいのところで幸い津波の被害は受けていない。食器が半分以上地震で割れてしまったりしばらくお風呂に浸かれなかったりしたのが辛かったくらいだ。心配した両親の知り合いがたくさん電話をかけてきてくださって「うちは大丈夫でした、ありがとうございます」と答えているのを耳にはさみながら、ありがたいけれどなんだかちょっと申し訳ない気持ちになったほど。

全ての記憶は少なからず擦れてしまうものだろう。震災遺構を残すか否かで揉めていた件で、宮城県は南三陸町の防災対策庁舎を保存することを決めたが、震災を直接知らぬ他の国や地域の人も、知らぬ若い世代も、あのときに思いを馳せることのできるという点で支持したい。やはり直接見ると考えるものがあった。

引き続き前を向いて毎日を過ごしたい。気持ちを新たに頑張って参ります。
改めて東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。



因みにネットに文章を書き続けて5年にもなる。毎日文を書いていると、1日1日を大切に過ごせているような気がするのである。






(昼寝し過ぎた人)