医大生・たきいです。

医大生的独言。

セルフメディケーションと医者の風邪対処法【お薬ネット】

2017-12-18 19:49:38 | 医大生的生活

どうも、「葛根湯」箱買い系男子です(笑)。医大生・たきいです。







風邪に抗菌薬飲んでも全く意味ないというのは国試直前の、というか呼吸器内科あたりの勉強をちょっとした医学生にとっては常識すぎる事項ですが、どうやら世間では知らない人の方が多いのかもしれません。というのも、高校生くらいのときまで細菌とウイルスの区別もつかず、私自身「風邪はバイキンのせいだ」と誤解していました。小学生のときのかかりつけの先生に風邪を引いて熱を出す度に抗菌薬を出してもらってましたから、それが効くもんだと思ってしまっていたのも致し方ないことでしょう。「風邪に抗菌薬飲んでも全く意味ない」が常識になったのは医学部2年生の時だったか。風邪はウイルスが原因だから、抗菌薬/抗生剤を飲んでも全く効かないのです。むしろデメリットがあるくらい。

セルフメディケーション(自主服薬)推進のためのスイッチOTC薬控除という制度が始まりました。

セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任をも持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定められています。

「風邪は寝てれば治る」というのが本質ですが、風邪で辛いときには熱を下げたり、痰を切ったり、頭痛をやわらげたりしたいもの。対症療法として薬を飲むのはありでしょう。

「いつもの風邪なら病院行かずに自分で薬飲んでね」というメッセージを厚生労働省が送り始めたというわけです。医療費がこのまま膨張し続けると日本という国は終わってしまうと思いますが、その対策のうちの1つということなのでしょう。

じゃあ風邪引いたら何を飲んだらいいんだというときに、参考になりそうなサイトがこちら。


お薬ネット|最短1時間で病院の薬が届きます

製作者の先生曰く、「簡単な風邪くらい自分で保険使わずに治せや」という思いを込めて立ち上げたサイトだそうです(笑)。激務の中でこぼれてきた本音と心の叫びが、このキレイなWebサイトを作らせたのでしょう。
こうしてお医者さんの手の内を一般公開するのは珍しい印象で、こういうサイトがあれば、医者が自分で飲んでいる薬なら自分も飲んでみようかな、という気になる人は多いのではないでしょうか。


これまでセルフメディケーション制度について無知だったのですが、一人暮らしの男性には12,000円分も風邪薬等々買うのは不可能な気がしますね。天下の葛根湯様も残念ながら対象外のようです。



いつもの風邪だなぁと思ったら、このサイトにある薬を自分で買って飲んで安静にしておけばOKだと思います。

注意していただきたいのが、なんだかいつもと違うなぁと思うとき。その直感は大切にしてください。なんだかいつもと違うなと思ったら、医療機関に遠慮なく行っていただいて結構だと、個人的には思います。







(しばらく風邪引いてないから国試の時期はまじで体調管理気をつけなきゃと思っている人(笑))
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