2023.12.9(土) 環境問題報道から 二酸化炭素濃度
<二酸化炭素濃度増加>
4、5度高い時に匹敵
4、5度高い時に匹敵
・現在の大気中の二酸化炭素濃度は、1400万年前と同水準であることがわかったと、世界の16カ国の80人以上の研究者のグループが米科学誌『サイエンス』(8日付)に発表。
当時の地球の平均気温は、現在よりも4~5度高かったとされている。
・研究グループは、南極の氷や、古代の土壌、海底堆積物、化石植物などさまざまな材料を使ってこれまで得られたデータを、最新の知見を加味しながら統一的に評価。
・研究グループは、南極の氷や、古代の土壌、海底堆積物、化石植物などさまざまな材料を使ってこれまで得られたデータを、最新の知見を加味しながら統一的に評価。
恐竜が絶滅した約6600万年前以降の大気中の二酸化炭素濃度と地球の平均気温の変化の様子を再現した。
・その結果、約5000万年前、大気中の二酸化炭素濃度は1600ppmに達し、地球の平均気温が現在より12度高かったことが判明。
・その結果、約5000万年前、大気中の二酸化炭素濃度は1600ppmに達し、地球の平均気温が現在より12度高かったことが判明。
その後、大気中の二酸化炭素濃度は徐々に減少し、それとともに地球の平均気温も低くなり、3400万年前には南極の氷床が形成されはじめた。
・250万年前には大気中の二酸化炭素濃度が産業革命前の280ppm程度まで低下し、極域が氷で覆われる氷河期が始まった。
・250万年前には大気中の二酸化炭素濃度が産業革命前の280ppm程度まで低下し、極域が氷で覆われる氷河期が始まった。
産業革命により二酸化炭素の人為的な排出が急激に増え、現在の大気中の二酸化炭素濃度は約420ppmと、産業革命前の約1・5倍に上昇しる。
・このまま、排出が続けば、大気中の二酸化炭素濃度は、今世紀中に2倍を超える可能性があると指摘されている。
・このまま、排出が続けば、大気中の二酸化炭素濃度は、今世紀中に2倍を超える可能性があると指摘されている。
今回の研究で、大気中の二酸化炭素濃度が2倍になると、地球の平均気温は5~8度高くなる可能性があることがわかったという。
・長期的な気候が二酸化炭素などの温室効果ガスの影響を非常に受けやすいことも示しており、研究グループは産業革命前より1・4度以上高くなっている現在の地球の平均気温がさらに高くなる可能性があると警鐘を鳴らしている。
以上
・長期的な気候が二酸化炭素などの温室効果ガスの影響を非常に受けやすいことも示しており、研究グループは産業革命前より1・4度以上高くなっている現在の地球の平均気温がさらに高くなる可能性があると警鐘を鳴らしている。
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