上東区 保健環境通信

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2021.07.05(月) ピンコロ願望13 血のめぐり

2021-07-05 12:12:26 | 健康増進
2021.07.05(月) ピンコロ願望13 血のめぐり

山梨中銀さんの会員情報誌「快かい」に「めぐり健康法」と題して特集記事が載った。
もともと「病気の大部分は血行不良」が原因と思っていた小生にとって、まさにガッテンな記事。
要点をまとめさせてもらった。

・人は、毛細血管とともに老いる
・全身の細胞に酸素や栄養などを届け、老廃物を回収してくるのが血液
・血液が滞れば細胞死が増加して、老化が加速する

<血管は最大の臓器>
・血管は人体最大の臓器 1本につなぐと地球を2週半するほどの長さ
・血管の99%を占めるのが、太さが髪の毛の10分の1の毛細血管
・動脈、静脈はともに血液を運ぶのが役割
・血液が漏れ出さないように強固な3層構造(内膜、中膜、外膜)

<毛細血管は漏れ出す構造>
・毛細血管は人体の細胞との物質交換、ガス交換が役割
・毛細血管は、身体中に網目のように張り巡らされており、血管内成分が適度に漏れ出す構造をしている
・構造は、内膜だけの1層構造、しかも内皮細胞同士の間には隙間あり
・その隙間から血液中の酸素や栄養素を組織に取り込んだり、二酸化炭素や老廃物などを組織から血液に戻すなどの物質交換が行われる
・血管が筒状に保たれているのは、壁細胞が内皮細胞の周囲に網の目のように貼り付いているから
・物質交換メカニズム:
 赤血球が細い毛細血管の中を変形しながら流れていく中で、血管壁とこすれ合うことで赤血球中の酸素や血液中の栄養分が血管隙間から押し出され、
 外側の細胞に届けられる

<ゴースト血管とは>
・加齢や、悪い生活習慣などにより壁細胞がはがれやすくなる
・壁細胞が剥がれてしまうと、血管内皮細胞の間の隙間が大きくなり過ぎ、必要以上に血液成分が漏れ出てしまい、やがて血流そのものが止まることに
・劣化した毛細血管の周りにある細胞には栄養がいきわたらくなり、老廃物も蓄積し、やがて死に絶える
・人の住んでいないゴーストタウンのような状態を生じさせるという意味から、劣化した毛細血管を「ゴースト血管」と命名
 (命名者は、医学博士、大阪大学教授の高倉先生)
・何もしなければ、ゴースト血管は加齢とともに増加
・壁細胞に覆われた毛細血管の割合は、30~44歳では6割近くを占めているのに対し、75~89歳では2割弱までに減少する
・ゴースト血管には、加齢でおきる漏れタイプ、緊張やストレスにさらされている人に多く見られるねじれタイプ、
 生活習慣の乱れでおきる拡張タイプがある
・ゴースト血管が増えると、細胞には酸素や栄養が行き渡らず、体外に素早く排出したい老廃物も蓄積してしまい、
 「病気というわけではないけれど、なんとなく不調」と感ずるようになる
 さらには、免疫細胞も十分行き渡らないため、免疫力も低下して、病気になりやすくなる

・ウイルスは、血管障害が生じている血管内皮細胞内で増殖することも分かっている(新型コロナウイルスも)

<高血圧とゴースト血管>
・ゴースト血管と高血圧の関係は、負のスパイラル。ゴースト血管増→血流低下→心臓の拍出が強くなる→高血圧になる→毛細血管がダメージ受ける
 →ゴースト血管増→・・・
・高血圧の人が、抹消の毛細血管ケアをすると血圧が下がる可能性あり(マウスで実証済)

<癌とゴースト血管>
・毛細血管はガンの増殖とも関係あり。ゴースト血管は、がん治療の妨げになる
・治療妨げ理由1:ゴースト血管には血流がほとんどなく、がん細胞周辺では酸素が欠乏している、だから免疫細胞が働かない。
 免疫細胞が酸欠で萎えてしまい、十分に働けず
・治療妨げ理由2:ゴースト血管には血流がないので酸素欠乏、だから放射線が効かない
 放射線治療をしても、がん細胞を殺傷する活性酸素が発生しない
・治療妨げ理由3:ゴースト血管には血流がほとんどないので、抗がん剤が届かない
 血流のない毛細血管ではがん細胞まで、抗がん剤が届かないことに
・がん治療効果を高めるためには、血流を復活させることが必要

(ピンコロ願望 14へつづく)

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