父は今年2月で65
顔のシワは増えていくばかり…
少年だった頃
耳にした歌
なんの感慨もなく
聴き流していたが…
少年だった僕も
すでに4月で65を迎えた
さりとて
あらためて
昔の歌に感慨を覚えることもないが…
あの頃から
やがて40年ほども経ったのかと思うと
それはそれで流れる月日の早さだけは…
65という歳が
老いをあらわしてること
いまさらにして…
たしかに…
シワの数は顔だけではない
身体のあちこち中に目立ち…
白くて水をも弾くような
2歳半の初孫くんのもち肌
見たり触ったりする度に感じる
自らの醜い老い…
もう少年ではない
青年でも壮年でもなく…
紛いもなく老年だと…
昨日
65歳になってからの
年金の決定通知が届いた
そのことで
カミさんと言い合いになった
言い合いというか
僕が詰られる一方で…
金額が少なすぎて生活していけない
要は
僕に働けということ…
そして
昔からの僕のあることないことを
一つひとつ並べ始め
信用できないヤツだと…
腹は立っても
決して言い合いにはならない
言い合うことがムダだから…
何十年も繰り返して
聞き飽きたシナリオ
会話すら交わしたくない
カミさんにとって
自分の言うことすること全てが正しく
僕の言うことすることはなんでも間違いだと…
たしかに僕は
信用のならないヤツかもしれない
してきたことも
カミさんを騙すようなことばかりか…
だとしても…
そんなに信用できないのなら
さっさと別れてしまえばいい
熟年離婚とかいうやつ?
そうしてくれた方が…
ジョギングしてると
仲良く並んでウォーキングしている
老夫婦を何組も見かけたり
すれ違ったり…
そのたびに
彼らの夫婦仲
幸せなんだろうなと感じる
でも
羨ましくはない?
僕がカミさんと並んで歩くことなんか
したくもない
まずあり得ないし
想像すら出来ない
そんな風にしたのが
たとえ僕の責任であったとしても…
昨夜からずっと寝っぱ…
ふてくされて?
バカなジジイだ
そんなジジイにも…
人生が2度あれば…
もし…
それこそムダか…