ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
あと２日
マラソン大会本番まで…
地元県内のランナーは２日前の今日
受付を済ませてほしいということで
メンバーの速いオッさんと一緒に…
２年ぶりの大会
今回はセキュリティバンドとかいう
リストバンドを当日まではめていないと
いけないらしく…
なんだか囚われの身？になったような…
果たして本当にこんなこと必要なのだろうか？
もちろん身代わり出走の防止とか
コロナ禍の中で感染防止のような
それなりの理由があるのだろうが
ジジイにはよくわからなくて…
リストバンドにかかる費用だって
そんなに馬鹿にはできないはず…
当日までに外すと
失格というか走れないらしいから
厄介といえば厄介で…
そこまで
10,000人の出場ランナーに負担をかけて
制限する必要があるのかないのか？と…
もちろん
ジジイランナーの僕は外すこともなく
大会事務局の仰せのとおりにするけど…
それにしても
久しぶりの都市型？マラソン大会の開催
1万人の参加ということで
受付会場は初日からそれなりの人混みで…
この1〜2年
街なかに出かけることのなかったジジイには
ある意味新鮮で…
ただ哀しいのは
マラソンをこれまでと同じように
それなりのタイムで完走できるだけの
脚力体力がジジイに培われていないこと…
暑かった夏の時期に
もう少し走り込みをしておけばよかったと…
まぁ
本番まであと２日に迫ったいま
何を言ったところで
言い訳にしかならないのだけれど…
とりあえずは
無事に？
いや！
何が何でも完走だけは
何とか成し遂げたい！
もう明日は走らないで脚を休めるだけだし
良かれと思った今日の5キロのゆるジョグが
意図どおり疲労抜きになったのかどうか？
あとは結果を待つだけ…
どっちにしても
完走だけは
42.195キロの完走だけは
何とか成し遂げたい…
それが
ジジイの
これからも生きて行くための…
唯一の道しるべ…
いい時間に来られましたね〜！
さっきまで
すっごく混んでいたんですよ〜
コケティッシュな美人看護師さんは
いつも以上に機嫌が良いようで
ニコニコ微笑んで僕を見つめた
魚心あれば水心？
そんな彼女につられて
僕の方も思わず饒舌気味になったのは…
彼女に素手でお腹を触られたからか？
（単純なエロジジイはまだ健在！）
でも
女性に素手でお腹を触られるなんて
いったいいつぶりになるんだろう？
誰かと別れてから随分と久しぶりなような…
何センチでした？
83センチだから大丈夫ですよ
メタボじゃないですよ〜
いや〜85センチでアウトでしょ？
ギリでヤバい感じだなぁ…
体重の方は？
68㎏…
去年より１㎏増えましたね
そうかぁ…
体重もヤバいなぁ…
でも身長あるから体重もお腹周りも
そんなにヤバくないですよ〜笑
他愛ない彼女との会話に喜びながら
僕の腕に注射針を刺す腕を
ジッと見つめていた
何度目にしても
なんて細くて白い腕なんだ…
（羨ましい…）
こんな腕に触れることができる男って…
女性の腕にも
何年も触れたことがない
腕はもちろんのこと………
診察ベッドに横になって
彼女が胸や手首や足首に
心電図のケーブルをつけるとき
僕の手の甲に何度も微かに触れる太もも部分
ユニフォームのスラックス越しだけれど…
その度にドキッとして
心電図の波形が妙な形になっていないか
不安でしょうがない…
僕のエロさって
果たして何歳になれば卒業できるんだろう？
若い頃は
こんな気持ちのジジイになった自分の姿
まったく予想もできなかったけれど…
もういい加減
卒業させてほしい
こんなことでドキドキするなんて
もう卒業させてくれよ〜
あと１週間に迫ったマラソン本番
久しぶりの大会出場になるけど…
本当なら
心が躍るくらい嬉しいはずなのに…
走りたいような
走りたくないような
なんだかビミョ〜な…
最後にマラソン大会に出たのは
２年以上前のウルトラマラソン
半分を過ぎた57キロ地点の関門で
制限時間にわずか数分及ばず
無念の途中リタイア…
あの時は
時間さえ許せば100キロくらいなら
余裕を持って走れたと感じていたけど…
それ以来
抽選に外れたりしているうちに
訪れた未曾有のコロナ禍時代…
走れたはずの大会は全て中止になり
やがて少しずつモチベーションも下がり始め
それは僕自身の加齢と相まって
長い距離の練習を踏まなくなってしまった
今回
本番を迎えてビミョ〜な気分なのは
ひょっとして
42.195キロを完走できないんじゃないか？
そんな不安のあらわれだと…
今シーズンの練習ラン
殆どが10キロ未満で
しかもジョグ程度の緩い速さ
ウルトラマラソンに出ていた頃のように
たとえゆっくりでも
30キロや35キロを走ることはなく…
そんな不安から
昨日の土曜日に20キロ走を試みたものの
やや速めのジョグペースだったため
最後まで持たない予感で15キロで終了…
仕切り直しで
今日の日曜日こそ20キロと
意気込んでみたけれど…
前日の15キロ走の疲れが抜けず
なんとか20キロは走れたものの
ほぼ撃沈のペースでしか走れない…
数年前のように
ギリギリでキロ６分を切るペースで
42.195キロを完走するのは
今はすっかり遠い夢のような…
この数日間
間に合わせみたいに
走行距離を伸ばしてはみたけれど…
あと残りは１週間
これ以上の距離を踏んだりするような
ハードな練習は疲れを溜めるだけだし…
やっぱり
66歳のジジイの現在地というか現実
自覚するしかないのか？
ミジメなジジイランナーの現実
自覚するしか…
否が応でも…😖
チャラ息子
新型コロナのワクチンを打って
どうやら熱が出たらしい
朝は何でもないように
初孫くんを我が家に送り届けて
出社したものの
そのあと発熱が酷くなったらしく
お昼頃には会社を早退して寝込んだと…
お嫁さんの話じゃ
38度8分も出ているとか…
そんなことを知ってか知らずか
カミさんがあぶり餅を買ってきた
この地ではそれなりにイワレのある
厄病祓いというか厄除けとかそんな感じの
春秋の習わしの神事の…
今回も
新型コロナウィルス終息を謳い文句に…
何もわからない初孫くんは
美味しいと言いながら
２本も口にしたけど…
本当に食べるべきは
チャラ息子の方だったかもしれない
チャラ息子の代わりに
初孫くんを迎えにきたお嫁さんに
お土産として持たせたけれど
チャラ息子は食べただろうか？
もちろん
そんなことで
熱が引くはずもないけど…
明日はゴルフの予定らしいが
それどころじゃないと…
それに比べ
ノンビリと走ってるジジイの健康なことよ…
毎日のジョギングで足首や膝痛と
坐骨神経痛に悩まされてるものの
ここ何年かは発熱すらなく…
身体はボロボロに疲れてても
健康であることは間違いなく…
ただ反面
心の病気？だけが心配なのは
考えすぎだろうか？
今年のジョギング記録を確認してみると
７月以降は11キロを超える距離を走ってない
６月も最高で13キロ…
というより
今年は最高で５月の16キロが最長
つまり
約２週間後に控えた
久しぶりのマラソン大会本番
それに備えるだけの距離走を
全く踏んでいないことが判明
でも
あと２週間前になって
今更20キロを超える距離走を試みるのは
66歳の素人ランナーのジジイにとっては
かなり危険なトライだと…
ケガや肉離れなどを発症しようものなら
それこそ笑えない…
だけど同じ20キロでも
単なるスロージョグで距離を踏むだけなら…
そう思いながら
持久力は別にして
実際に
今の僕にどれだけのスピードがあるのか
5キロのペース走を試してみることに…
目標は
サブフォーのキロ5分40秒よりも
幾分か速いペースで…
疲れの溜まってる老いた脚を考慮しつつ
最初の1キロはアップジョグ
最後の1キロはダウンジョグ
合計で7キロのランニングで…
近くの公園の周回コースなら
信号で止まることもないから…
ということで走ってみた
やや抑えながらの速さで…
走ってみると疲れ切った老体で
しかも坐骨神経痛や鵞足炎を抱えながらなのに
結果は予想以上に芳しくて…
如何に
最近の日々のジョギング
自分自身でブレーキをかけながら
走っていたのかと…
66歳といえど
本気になればまだまだ行けそうな…
その上
いつものジョギングと使う筋肉が違うのか
あれほどヘタっていた脚の疲労を
ほとんど感じることもなく…
本番の42.195キロまであと残り２週間…
来週１週間は
このまま調子を上げつつ
距離もゆるジョグの20キロ走を1回だけこなし
残りの１週間は疲れをとりつつ調整…
そうすれば
ひょっとしてイケるかも…
これが最後のフルマラソンだと思えば…
ひょっとして…
ひょっとして
なんとかイケるかも…
