ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
2月も終わり
今日の28日で…
と同時に今日は
毎月2度ある月忌参りの1日でもあり…
菩提寺のＴ大卒のご住職が来られるので
朝早くから玄関アプローチを箒で履いて
キレイに掃除…
と待ち構えていたら
いつもの時間に玄関に入ってきたのは
ご住職のグレーのSUVじゃなく
見たことのない濃い茶色のハイト軽ワゴン
ん？
だれ？
と見ていると
軽ワゴンから降りて来られたのは
ケサ？を纏ったご住職の奥様！
ご住職よりひと回りほど年下のはずで
すでにアラフォーくらいか？
目のクッキリとしたかなりの美人…
彼女もまたいわゆるお坊さんなので
なんてお呼びすればいいのか…
何やら2月はいつもの月と違って
29日と30日がないため
今日とその両日が月忌参り日の檀家を
今日一日で回らないといけないらしく
2人で手分けしているのだと…
なるほどね…
納得した次第
奥様にお会いしたのは
直近では1年近く前
菩提寺でバァさんの永代経を上げたとき
姉夫婦や妹家と我が家の家族揃って
お寺での御斎という食事会の世話になり…
ちゃんと初孫くんの名前も覚えていてくれて
今日お参りする前に…
○○ちゃんは恐竜好きだったよね？
だから恐竜のシール持ってきたのよ〜
と…
ほら
ありがとうは？
カミさんに促されて
小さな声でありがとうと呟いた初孫くん
1年前のことはすっかり忘れてしまったのか
見知らぬ人？の前では
いつもの人見知り状態…
それでも
お経が終わるまでちゃんと正座して
僕たちと一緒に手を合わせてお参り…
前とは違って
随分オトナ？というか大きくなりましたね
そうですね
小さい子は成長が早いですからね…
ご住職の奥様とそんな会話を交わしながら
サッサと引き上げて行く初孫くんを見送った
それにしても奥様は美人だ
あんな大きな瞳でジッと見つめられたら
絶対に勘違いしちゃうよなぁ
誰だって…
月忌参りも無事に終え
初孫くんを園へ送り届けてから
月締めのスロージョグへGO！
昨日まで毎日走っていた13キロコース
どうやらどこかで
ご住職の奥様に見られたみたいで…
この間
走られてませんでしたか？
ハッキリ○○さんだとはわからなかったので
お声がけしなかったんですが…
そう言われたため恥ずかしくなり
今日は車の多い街中コースをやめ
田園コースで13キロジョグ
4月くらいの気温に上昇すると
天気予報は言っていたけど
まだ風が冷たくて…
田園コースは
風を遮る建物が滅法少ないから
それだけで街中より寒く…
それでも
坐骨神経痛やシモヤケの痛みを堪える
脂汗も混じって汗グッショリ…
タイムやペースは
文字どおりのスロージョグなのに
この寒い中で汗だくになるなんて…
走り終えて歩き始めた途端
汗に濡れたTシャツだから
冷たい風に震え上がるほど…
今月の月間走行距離
久しぶりに250キロに達することに…
28日しかない2月で
これだけ走れれば上出来か…
200キロを割った昨年11月は
10月末のマラソン大会後に
痛風と坐骨神経痛が爆発して
翌週連続のマラソン大会どころじゃなく…
12月は思わぬ早い時期の積雪量で
思ったほど走れず…
そして1月も例年にない寒い日が続き
やっぱり積雪の影響で距離が踏めず…
3ヶ月連続で目標に届かない状況だったから
今月は結構頑張って走りすぎ？
持病の痛みに苦しめられながらも…
あと10日ばかりに迫った
フルマラソン大会の本番に
これが吉と出るか凶と出るか？
まぁ
あまり期待しないでおこう
期待しちゃうとどうしても…
吉凶なんて…
完走できればそれでいいんだ
それだけで…
多くは望まない
何事もこれからは…
独身キャリア女子との
老いらくの恋だって…
叶おうが叶うまいが
どうせ老いぼれジジイのチッポケな夢
1年以上続くどこかの戦争や
何万人も命を失った
どこかの大地震に比べれば…
マラソン大会本番の出来不出来
老いらくの恋の行方なんて
吉凶と呼べるレベルじゃないさ
全然…
でもコモノのジジイにとっては
やっぱり気になるほどの可否具合
幸せなヤツだ…
愚かなヤツだ…
オレは…
天気予報どおり朝から快晴
ただかなり寒くて
気温だけはまだ冬のサナカ
それでも
明るい青空を見ちゃうと
走らないわけには行かない
なので
初孫くんを園に送り届けたあと
いつものスロージョグにGO！
最近のノルマ？
そんな感じの13キロジョグ
明るい青空とは裏腹に
お馴染みの坐骨神経痛とシモヤケで
限りなくブルーなジジイランナー
とにかく痛い…
よっぽど7〜8キロで止めようと思ったが
心を鬼にして13キロまで歯を食いしばり…
でも痛いときって
やっぱり無理しない方がいいのかなぁ
フォームにも悪影響が出そうだし…
それとも
大会本番を想定して
簡単にネを上げないよう
無理して頑張った方がいいのか…
いずれにしても
たかだか13キロくらいで
こんなにしんどくなっちゃうんなら
とても42キロの完走なんて…
しばらく前から
不意に独り言を言い出したりして
すこぶる不調だった
我が家のオッケーグーグル
ついにウンともスンとも反応しなくなって
可哀想だけどオハライバコに…
生きとし生けるものに終わりがあるように
機械たちにも必ず終わりがやって来る
いつまでも
永久的に動き続けることはできない
いつかは壊れてしまうものだと…
そう思うと何事も切なくて…
終わりに近づいている老いぼれジジイには
とてもヒトゴトなんかじゃなく
やたら感情的に…
そして
新しくやってきた遊び相手？は
アレクサ…
アレクサはディスプレイ付きで
スマホすら満足に扱えない
時代遅れのジジイには
もう着いて行けないシロモノ
まぁジジイの遊び相手じゃないから
着いて行けなくても平気なのだが…
そのうち
本当に家庭用のロボットみたいのが
実用化されるんだろうなぁ
最近のクルマには
自動運転や自動駐車機能なんかが
付いているらしく…
便利なことには違いないが
それって良いのか悪いのか？
ニンゲンにとって…
何のために目や耳や口
そして手足があるんだろう？
5感に頼らずとも生きていけるのはいいが
そのために5感が退化してしまえば
人類滅亡に近づいて行くような…
僕が生きてる間は
そんなことないかもしれないけど…
それよりも
僕自身のことを心配しなくちゃ…
もし僕が壊れちゃえば
新しいアレクサ？を
カミさんは探すのだろうか？
まぁ
遠慮なく探してくれても
全然構わないけど…
逆にカミさんがいなくなれば
僕は新しい誰かを探すのだろうか？
探したい思いは十分にあるけど
いまの自分の衰え具合や
残り少ない人生を考えると
やっぱりなぁ…
でも
遊び相手？はほしいよなぁ
いまでも？
とにかく寒い！
真冬の1月ならいざ知らず
もう2月も終わろうとしてるのに
お昼になっても2.5℃の気温って…
まだ小雪もチラついているし…
あらかじめ
休足日に決めておいてよかった
こんな日に走ったんじゃ
坐骨神経痛とシモヤケのオモウツボさ
でも
週明けから
一気に春が訪れるような週間予報
2週間後のマラソン大会本番は
かなり暑く？なりそうな気配で…
暑いというか
3月なのに暖かすぎるというか…
マラソンを走るのって
結構難しくってさ…
暑がりで汗っかきのジジイにとっては
夏なんて地獄中の地獄で…
走り出す前から汗だくになっちまうし
そんな夏よりも
寒い冬の方が断然ウェルカムで…
でも
2年ほど前から膀胱の機能不全？
トイレがやたら近くなり始め
シモヤケやアカギレも友達？になってからは
寒い時期も不得手シーズンの仲間入り…
それまでは
走るのに7〜8℃がちょうど良かったけど
今は10℃くらいが…
そんな都合の良い時期って
長く続かないというか
ほとんどなかったりして…
そんな暑さ寒さより今は
坐骨神経痛が最大で最強の敵？なんだけど…
週明けから一気に暖かくなったとして
トイレの悩みも
坐骨神経痛もシモヤケも
それなりに快方に向かうのだろうか？
それこそ
そんなに都合よくいくわけないよなぁ
あとたった2週間だぜ？
大会本番まで…
せめて
コロナ禍前の体調に戻れたら…
で…
今日もたっぷりと朝寝坊したあと
自室のテレビの前に陣取り
待ちに待った？大阪マラソンの観戦
9時から12時までのほぼ3時間
観戦後の老いぼれジジイの感想は
やっぱりアフリカ勢には敵わないってこと
どう頑張ったって…
もうスタートする前から
すでに負けてるって感じ？
なにしろランナー体型が違いすぎて…
日本人の体型って
どうしてこんなにカッコ悪いんだろう？
ちっちゃくて胴長短足…
せめて
黒人ほどまで行かなくても
欧米人と似たような体型にならないものか？
絶対に無理か？
無理なんだろうなぁ
DNAが違うもんなぁ
陸上競技に限らず
どのスポーツをとっても
日本人体型ってカッコ悪くって…
しょうがないけど…
日本人選手の1位２位は
奇しくも同い年の元箱根ランナーで
共に初マラソンでシノギの削りあい…
どちらも2時間6分台でMGC出場権獲得
大したもんだと…
1位のニシムラカズヤは
初マラソン日本人記録を塗りかえる偉業
農大二高時代から
結構有名な選手だったけど…
僕の印象では
いつも学法石川の同学年のライバル
エンドウヒュウガに敵わず…
それでも東洋大へ進学してからは
学生駅伝で華々しくデビューしたけど…
実業団へ進んだ
エンドウヒュウガが大学進学していたら
学生駅伝界がどうなっていたか…
因みに
住友電工に入ったエンドウヒュウガも
1年目のニューイヤー駅伝で1区区間賞という
華々しいデビューを飾って…
そんなまだ10代だった彼らも
すでにもう24歳
イケダヨウヘイにしても同じく…
すっかりオトナになったというか
一丁前になったもんだと…
（不遜にも上から目線？）
一般的な24歳の青年なら
今の僕の1/3くらいの年齢だから
まだまだ若造なんだろうけど…
スポーツ界だとね〜
どうしてもね〜
彼らはこれからの選手期間
そして選手を終えてからの長い人生
どんな将来像を描いているのだろうか？
自分の未来を…
僕が24歳だった頃を振り返ると
本当に全然世間知らずの
青二歳でしかなかったと…
まともに仕事もできず
図体だけオトナになって…
女の子のケツばかり追いかけていた
あの頃…
なんの将来像も持たず
仕事にしてもプライベートにしても
ただ目の前に降りかかることしか頭になく
しかも場当たり的なことしかできなくて…
まぁ
いまさら40年以上も前の昔を
顧みたところで…
この先
速く走れるようになることもないし
何かができることなんてないよなぁ
できるんだったら
こんな愚かな人生
歩いてきてるわけないよなぁ
いまできることといえば
独身キャリア女子との老いらくの恋の成就？
それを願うことくらいか？
そんなことしか頭にないなんて
すっかり哀しいオトナ？
みっともないジジイになっちまったなぁ
オレも…
仕方ないさ
それだけの人間でしかないから
オレは…
土曜日の今日は
初孫くんもお休みなので
いつもより1時間半ばかり朝寝坊
なので
ジョギングのスタート時間も結構遅れ気味
9時半過ぎ
玄関でシューズを履こうとしたとき
玄関の縦格子風のアルミ戸越しに見えた
小柄な女性のような影
引き戸を開けようとしが
鍵を掛けたままなのでもちろん開かない
おそらく
次はチャイムを鳴らすんだろうなと思って
シューズの紐を結び続けていたが…
意外にもチャイムは鳴らず
両足の紐を結び終えてから
鍵を開けて出てみると誰の姿もなく…
え？
誰だったんだ？
ウチに用事があったんじゃなかったのか？
疑問に思いながらも
玄関内でいつものストレッチを始めた
我が家は昔風の建て方で玄関も広く
伸び伸びとストレッチができるほど…
なので
夏場になると
脚立や庭仕事の道具が並ぶことになるが
それでもストレッチには充分余裕があって…
もっとも夏場は暑くて
ストレッチは玄関先の外でやるけど…
それにしても
誰だったんだろう？
さっきの人…
心当たりが全くない
小柄といっても初孫くんとは違うし…
まさか…
泥棒とか空き巣のタグイ？
そんなわけないよなぁ…
それともマボロシ？
オレの勘違いか？
いや確かに玄関を開けようとしてたし…
心に引っかかったまま
いつものスロージョグへGO！
10時のスタートで遅れたこともあったし
昨日とは打って変わってガチに寒かったから
今日は10キロくらいに抑えようかなと
そう考えていたものの…
気がつくといつのまにか
昨日と同じ13キロコースの折り返しまで…
毎度おなじみの
坐骨神経痛とシモヤケに苦しみながらも
イヤホンの音楽に合わせてステップを踏み…
腕の振りや脚の上げ方着地の仕方
胸を張ってやや前傾姿勢にと
いろんなことに気を取られながら走ってると
無意識のうちに同じルートへ足が向き…
これってひょっとして
ボケてきちゃった兆候？
ちょっとヤバい状況かも…
ということで
4連チャンで同じコースの
スロージョグ13キロ
そして
4回目の今日も同じようにKO気味のデキ
まぁ4回のうちペースは1番マシだけど…
（マシとまで言えないか？）
この調子で
明日も同じコースを走れば
今日よりタイムが縮みそうな気もするが…
残念ながら
明日は大阪マラソンをTV観戦予定なので
休足日に…
毎月の目標距離200キロは
すでに達成しちゃったから
1日くらいの休足日もヨシとしよう
明日もどうやら寒い予報だし…
どうせ坐骨神経痛とシモヤケに負けて
またもや返り討ちにあいそうだし…
こうやって毎日のように走ってると
すれ違うランナーや
ウォーキングしている人など
知らず知らずのうちに結構気にかかって…
新顔？のランナーもいれば
古手の顔ぶれ？もいて…
昨日すれ違った若いお兄さんランナーや
一昨日すれ違った白髪のジイさんなど
今日もまた寒い中を走ってるなぁと
目を向けながら…
そういえば
数年前まで毎日のようにすれ違って
必ず挨拶を交わしてた散歩中のジイさん
しばらく散歩する姿を見ないと思ってたら
この間亡くなったと聞いて…
散歩してて元気なように見えても
やがて散歩できなくなってしまい
そういう時期がくればおのずと
どうしてもなぁ…
そんなこんなで
僕が走り続けできた十数年で
すれ違う人にも結構な移り変わりというか
変遷がある
ジョギング途中で見かけるランナーたち
以前はよく会ったのに
このごろはもう見かけなくなったとか…
ついこの間初めて顔を見たランナーが
いつのまにか常連？になってたりとか…
僕自身もこの十数年で結構変わった？
よなぁ〜
走り始めの頃は近場ばかりだったのに
やがて隣町まで足を伸ばし始めると
やたら距離ばかり踏むようになって…
いろんなコースを巡ったよなぁ
もう走れないほど遠くの公園とか…
今は再び近場を中心に…（せざるを得ず？）
その間いくつかのケガで不調になったり
病気で走れない時期が長く続いたり…
昔はキロ5分台で走れていたのが
今は7分前後がやっとみたいな…
もちろん
走ることだけじゃなく
プライベートでもいろいろと…
そして人間だけじゃなく
風景というか街並みの変化もかなりあって…
古い住宅が壊されて
新しい家やアパートが建ったり
空き地だったところが
造成され道路がついて住宅地になったり
いろいろと…
世の中
政治や経済だけじゃなく流行り廃り
人間関係や人の考え方なんかも
みんな変わっていくんだよなぁ…
たかだか十数年の間に…
やがて訪れるであろう
この先何年か後に
僕が走れなくなったとき…
いつも走ってた茶髪でロン毛の変なジイさん
最近走ってる姿を見かけなくなったなぁと
どこかの誰かが思うこと
そんなときがやってくるのだろうか？
そう思ってもらえるならありがたい？けど
やっぱり寂しいというか哀しいなぁ…
でも
いつかはやってくるんだよなぁ
そんなときが…
僕やカミさんが
死んでいなくなっちゃえば
僕の家も取り壊されちまうんだろうなぁ
そして
忘れ去られてしまうんだろうなぁ
否が応でも…
チャラ息子は僕のように
毎日仏壇で手を合わせてくれるだろうか？
くれないよなぁ〜たぶん…
僕以上に出来損ないだから…
せめて遺影の写真くらいは
飾ってほしいけど…
初孫くんもすぐに忘れちゃうんだろうなぁ
ヒゲを生やした変なジジイのこと…
オープンカーに乗って一緒に通園したこと
覚えててほしいなぁ〜
坐骨神経痛とシモヤケで
すっかり満足に走れなくなったいま
ふとそんなことを…
不吉な予感か？
まさか…
朝
初孫くんがやってきたとき
何だかぎこちなさそうに歩いていて…
どうしたんだろうかと思い
訊ねてみようとしたときに…
きのう
ナワトビのしすぎで
キンニクツウなんだよ〜
と…
え？
5歳児でも筋肉痛になることあるのか？
67歳のポンコツジジイが毎日走ってても
筋肉痛になることないのに…
子どもは筋肉痛になんかならないんだよ〜
大袈裟なんだよ〜
○○くんは…
ホントにイタいんだよ〜
カミさんのウソつけよ〜みたいな顔に
両脚の太腿を押さえながら
ムキになって答える初孫くん
やり取りが幼児レベル？
いつもケンカ腰でいがみあう
ババァとマゴの迷コンビだと…
妙に羨ましくもあり…
昨日一昨日と
連続KOされた13キロジョグ
今日こそもう一度雪辱をと決め
同じコースへGO！
またもや雪辱は果たせずKO同様
奇しくも昨日と同じタイムでゴール
距離はビミョ〜に数十メートル違うけど…
これで
3連チャンのKOジョグになっちまった
もし明日も同じコースを走れば
4連チャンでKOされそうな気配…
だって
悩みどころの坐骨神経痛もシモヤケも
全然快方に向かってるわけじゃないし…
こんな調子で
あと2週間余りに迫ったマラソン大会本番
マジに大丈夫なのか？
もちろん完走が最終目標だけど…
走り始めて2〜3キロ地点
知り合いの中小企業の社長さんが
自宅前の路上自販機の傍で何かを飲んでた
僕が走ってくる姿を見つけて…
お〜い！缶ジュースでも飲むか〜？
そう声をかけてきたが
手を振って要らないジェスチャーをすると…
毎日走ってんのか〜？
大したもんだなぁ〜と…
昨日の年下の知人とよく似たパターン
今日は団塊の世代の年上だったけど
まるでデジャヴ？
いずれにしても
走る趣味のない人にとって
毎日のように走るジジイの姿って
本当に感心するのか
それともある意味変質者に映ってるのか？
まぁどう思われたって
別に気にすることはないけど…
7キロ地点のヒナびた商店街の歩道
100メートルほど先に
手を繋いで歩いてる若そうなカップル…
朝っぱらから手を繋ぎながら
こんなところを歩いてるなんて
何の仕事をしてるんだろう？
あっ
学生か！
きっとそうだな…
しかも
両方とも受験を終えたばかりで
学校に行かなくてもよい高3生？
たぶん…
じゃないと平日の午前中
白昼堂々と手繋ぎデートなんか
できるはずもないと…
エロジジイの際限ない妄想力は
どうしてもそんな方向に向かってしまい…
それにしても
若いカップルの手繋ぎ姿に
なぜか心が締め付けられる想い
ずいぶんと昔
僕にもあんな時代があったよなぁ
半世紀ほど前に…
そう思いながら走ってると
僕の足音に気づいたのか
長い髪の女の子の方が振り向いた
そして背の高い男の子の方も振り向くと
僕に道を譲るように2人とも少し端に寄った
手を繋いだまま…
そんな仲睦まじそうな2人を
横目で走りながら追い越すとき
思わず口から出た言葉
手繋ぎなんて羨ましいなぁ〜！
僕と目が合った彼氏と彼女は
マスク姿のままハハハ〜ッと笑った！
いかにも若い子らしい弾む大声で…
その明るさ
その若さ…
マジに羨ましいと思いつつ
茶髪のロン毛をなびかせながら
ゆっくりと走り過ぎた
手繋ぎデートか…
初孫くんとは毎日手を繋いでるけど
今日も…
だけど
デートじゃないしなぁ
初孫くんとだと…
直近のデートで手を繋いだのは
去年の独身キャリア女子が最後か…
現役の頃は
抱き合う子とゴハンデートする度に
人前でも手を繋いで歩いていたなぁ…
でも
エロジジイの手繋ぎは
不純な？下心ありありで…
今日出会った若いカップルのような
初々しい気持ちで手を繋ぐことなんか
もう2度とないんだろうなぁ
きっと…
汚れちまった
哀しすぎるジジイになっちゃったもんなぁ
もう一度
手を繋ぐだけで心が躍る
そんな頃に戻りたいなぁ…
羨ましいなぁ…
