ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
走り納め…
って
ことになるだろうか?
2019年の…
明日からは
お天気悪そうだし
家の大掃除とかもしないと…
とりあえず
痛い膝をいたわりながらのスロージョグ
その割にしては
昨日よりタイムも良くて…
本当は
もっと長い距離を走りたかったけど…
走り納めとしては
まぁまぁ…
か?
月間走行距離も
先月を上回ったし…
年間走行距離は
3,000キロには達しなかったけど…
来年以降…
もう無理?
家に帰ってきてから
マラソンでもやっていないかと
テレビをつけると…
WOWOWでやってたのが…
久しぶりに見た
73歳のタクロウの勇姿?
すっかりジジイになってしまって…
ヒトのことは言えないさ
僕だって
とっくに還暦過ぎちまって…
気が狂ったように
虜になって憧れ
レコードを(古っ)聴きまくって
真似をしていた過ぎし日の想い出
背丈や脚の長さも似ていて
マジにフォークシンガーになろうと
髪を長く伸ばし
ギターを弾いていた16〜18歳
もう半世紀近くも前のこと…
コウインヤノゴトシ
虚しく響くだけ
アゲイン…
見終わったあと
なんだか
感傷的になっちまって…
たまに走る5キロコース
走り納めならぬ歩き納め
1時間ちょいのウォーキング…
遠くなったいろんなこと
想い出しながら…
(幸せに暮らしてるだろうか?)
(もう母親になっただろうか?)
信号待ちの交差点
不意に横に並んだワンボックス
助手席の窓が開いて
僕の方を見た若いお母さんかおネェちゃん
一瞬
目が合ったけど…
全然知らない人
僕を見た彼女は笑って
運転席の誰かに一言二言話しかけた
イヤホンで聞こえなかったけど…
変なジジイよ!
とでも言っていたのかもしれない
僕の白いアゴ髭を見て…
サモアリナン…
と言うのも
いつだったか
ジョギング中の信号待ちの時
同じようなシーンがあって…
男の人だよ!
助手席の窓を開けた幼い少年が
僕の顔を見て隣の母親に
大声でそう報告していて…
あの頃は
アゴ髭も生やしてなかったから
ジジイとは言われなかったけど…
それにしても
僕の後ろ姿のどこが女に見えるのか?
そういえば高校生の頃
女の子に間違えられること
割とあったけど…
でもいまは…
タクロウとおんなじさ
もうすっかりジジイさ
だけど…
もし願いが叶うなら…
アゲイン…
メッキリ冷え込んだ
クリスマスイブ
(ジジイにはカンケーないけど…)
スノータイヤに交換するため
ジョギングは5キロに抑えて
超軽め…
(寒すぎた…)
自動車屋さんの予約時間
11時までには1時間ばかり
カミさんも出かけたし
その間に髪を染め直すことにして…
ところが
出かけたはずのカミさんが
なぜかまだ家の中に残っていて
染めてるところを見られちまった
シッカリ…
まぁ
見られたところで
僕が髪を染めてるのは
カミさんも知ってるはずだし…
ただ
なんとなくバツが悪い
シッカリ見られるのは…
まるで隠れて
似合わないオシャレをしてるのが
バレたみたいで…
(別にオシャレでもない?)
(むしろみっともないか?)
やっぱ
ジジイの茶髪なんて
なんだかなぁ〜
髪を染めるのは
だいたい2ヶ月に1度の割合
市販の安い髪染めで…
そういえばこの間
半年ぶりくらいに顔を合わせた義兄
隣県に住む姉のダンナ…
髪染めてんのか?
僕の茶髪を見て
不意の問いかけ
(え?)
たしか
染めてからすでに何度も会ってて
気づいてるはずなのに…
もちろん
仕事をリタイアしたあと
プータローになってすぐ
白いアゴ髭を生やしたことも
知ってるはずで…
茶髪と白いアゴ髭のセット…
忘れちまったのか?
それともボケたか?
まぁヒトのことは言えない
僕だって興味のないことは
とんと頭に入って来ないさ
いまは…
それにボケるとすれば
義兄より僕の方が早いに違いない
たぶん…
ジイさんになっても
ボケないで下さいよ〜
まだ現役だったころ
チームのみんなから
よくそう言われてた
笑いながら…
ボケて徘徊するようになって
行方不明にでもなったりしたら
探すの大変だから〜
そうですよ〜
あちこち遠くまで走り回ってるから
ボケてもどこでも行きそうで
どこを探せばいいのか見当つかないし〜
彼らの言うとおり
現役の頃は週末になると
30〜40キロくらいのゆるジョグ
いろんなコースを走り回ってた
ずいぶんと…
あの頃は
距離さえ踏めば
それだけで満足していたからなぁ…
だから
ウルトラマラソンにも出ようと
無茶な真似も始めて…
最近は17キロジョグが精一杯
すっかりジジイになってきた
だからもう
ボケて行方不明になっても
とりあえずは安心できるか?
自宅から
半径10キロ以内を探せば…
って
そんなことじゃないか?
なんだかこんな話
寂しくなってきた
やめよう…
イブイブ…
降ったり
晴れたり…
ただでさえ
忙しない感の年末
空模様も駆け足で変わってく…
あたかも
猫の目…
(ミ〜ちゃん…)
ジジイの想いも…
走り始めた午前9時
まだ冷たい小雨模様だったのに…
家に戻ってくる時は
眩しいほどの冬の晴れ間
100分間の17キロジョグ
スタート時は寒さで震えてたけど
帰りは汗ぐっしょりの違和感…
ジジイなのにどうなってんだ?
いうことを聞かないこの老体…
誰もがコートを着てるのに
シャツを汗で濡らしながら
走ってるなんて…
年の暮れの月曜日
さすがに走ってるヤツには会わなかった
ウォーキングしてる
ジジイやババアとはすれ違っても…
ついさっきまで
寒い小雨だったからか…
いや
そうじゃなくて
そんな暇なヤツ
誰もいない
オレくらい…
走り終えて
痛い脚をさすりながら
ランニング帳に記入して気づいた
この12月
まだ終わってないけど
すでに月間200キロ超えたことを…
何年か前
走り始めてから
たぶん初めて…
もう
ゼンマイは切れかけてるのに…
ここにきて
無駄に走ってるような…
2020年(子年?)
前期高齢者とやらになるらしい
制度的にも高齢者だなんて…
まさしくホンモノのジジイ?
になっちゃうんだよなぁ?
なっちゃうんだ…
このオレが…
fineでもalrightでもなく
it's funny…
人生の扉
誰かの歌のような絵空事
とてもそう思えない
もう閉じる時期なのかも…
いまのうちなら…
反抗期にはまだ早過ぎ?
2歳だし…
それでも
最近やたらイヤイヤと
首を横に振る初孫くん
(イヤイヤ病?)
聞き分けのないワガママぶりに
ジジイもテコズって
閉口するばかり…
チャラ息子やお嫁さん
大事に育てているつもりが
過保護になってるのだろうか?
そんなワガママぶり
毎日通うこども園で
迷惑をかけていなければいいが…
そんな
ワガママ王子の
子育てを巡って…
ババアであるカミさんと
パパであるチャラ息子が
この間から意見対立?
ここ数日は
俄かに雰囲気が悪化し始め
顔を合わせても会話はなく…
ジジイの気まずさと言ったら…
僕にしてみれば
他愛もない些細なことで
やたらと衝突してるだけのこと
カミさんの言いたいこともわかるけど
初孫くんは自分の息子じゃなくて
チャラ息子とお嫁さんの子なわけで…
ジジイやババアが
余計なことを口出ししない方がいいのに…
昔から
何事も自分の言うことすることが
絶対正しいと思ってるカミさん…
それは
ババアになった今も変わらず
というより
以前にも増して…
そんな思いで育ててきたのが
今のチャラ息子やグウタラ娘であることを
カミさんはまったくわかっていない
いや…
自分の子供が
マトモじゃなかったり
性格が良くなかったり
都合の悪いことはすべて
僕のせいにされてしまうだろう
きっと…
そんなヤツだ
30年以上一緒に暮らしてきたから
僕にはよくわかる
たとえ僕が正しかったとしても
彼女と口論する気はさらさらない
意見を言っても無駄なだけ…
彼女の気分を害するのがオチだ
チャラ息子やグウタラ娘も
今ではとっくに気づいてるはずだが…
それにしても
チャラ息子もチャラ息子だ
カミさんのごもっとも?な進言に
ハイハイとテキトーに
頷いてればいいものを…
チャラ息子にも意地がある?
カミさんの血が流れているし…
いわば同類の闘い?
さも
この母親にして
この子ありか…
近寄らずにいよう
触らぬ神に祟りなし…
こうやって続いていくよ
これからも…
ジジイの
憂鬱な日々…
今時の世はイマドキ
老いては子に…
なんて
カミさんには通じないだろうなぁ…
後頭部右側の痛み
あれ以来
発症することもなく
ジョギングも続けているけど…
ジジイの思い過ごしなら
それに越したことはない
が…
不意に訪れた
後頭部右側の
鈍い痛み…
昼食後
食器を洗っていたとき
なぜか…
いつもの偏頭痛じゃない
初めて感じる
鈍い痛み…
不審な鈍い痛みにおののき
思わず床にしゃがみ込んだ
それがいいような気がして…
なんだ?
これって…
脳梗塞とか
脳血栓とか
脳溢血とか…
そんなヤツ?
漫然と
そんな言葉が浮かんだ
このオレに?
そんなこと起きるのか?
ひょっとして
オレって
いまここで死んじゃう?
しゃがみ込んだまま
死ぬ前に片付けなきゃならないことや
死んだあとの身の周りのことなんかも…
久しぶりの20キロ走がまずかった?
結構調子良かったのに…
水分補給が足りなかった?
それとも…
ご飯と一緒に
チョッピリ呑んだのが悪かった?
そういえば
走り終えてから
身体中のあちこちが
軽く攣ってるけど…
ここで死んじゃうんなら
こんなダサい家着じゃなくって
もっとマシな格好に着替えなくちゃ…
それより
このあとの初孫くんのお迎え
どうしようか?
あ〜あ…
3月のマラソン大会だけは
死んでも走りたかったのに…
天国行きか?
地獄行きか?
短い時間の中で
つまらないこと
いろんなことが
痛い頭の中を巡っていた
2〜3分の間
ジッとしていただろうか?
やがて痛みは徐々に薄くなり
すっかり消えてしまったが…
そんな歳になった
さ…
60歳を過ぎれば…
さ…
マジにヤバいかも…