ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
今日が2022年の最後の1日
大晦日…
といっても
特別に込み上げてくる感慨が
あるわけじゃないけど…
それでも
あらためて一年を振り返ると
いろんなことがあったなぁと…
正月早々
年末のバアさんの死去に伴う手続きアレコレ
銀行やら郵便局やら役所関係など駆け回り…
1月中旬から
隣でチャラ息子の新築の基礎工事が始まり
3月初め酷寒日の凍える中での上棟式…
春になって
隣接する広い空き地を不動産屋に売り
売買契約に伴う登記関係等の手続き…
思ったほど走れず
何度も歩いて5時間もかかった
4月のフルマラソン…
関門の制限時間に間に合わず
80キロ付近で
大会事務局のワゴン車に強制収容された
5月のウルトラマラソン…
夏には
チャラ息子の新築が完成して引越し…
同時期に僕のオープンカーと
カミさんの新車がそれぞれ納車され…
ギリ完走できた秋のフルマラソン大会後に
持病の痛風と坐骨神経痛が
ダブルで爆発して苦しめられ
翌週のマラソン大会は初のDNS…
11月の終わり近くに
仕事をリタイアしてから
時折りLINEのやりとりを繰り返していた
独身キャリア女子と初デート…
そして今月12月は
バアさんの一周忌と
少し早めのオヤジの33回忌を併せて行い…
小さなことも含めれば
それこそキリがないほど多くの出来事が…
もう何時間か経てば
新年の2023年を迎えることになるけど…
新しい年は
どんな年になるだろうか?
老いぼれジジイにとって…
去年の今日は
新しい年がどうなるのか
そんなことを考える余裕もなく
バアさんの家族葬を終えたっけ…
今回はそれなりに余裕があるものの
何をどうしたいのか
ハッキリした目標みたいのがなく…
いや!
走ることだけはハッキリしている
3月と4月のフルマラソンは
すでにエントリー済みだし…
5月のウルトラマラソンも
このあと1/1の0時からエントリー受付だから
まだ起きてればすぐにエントリーしなきゃ
先着500名で〆切だから…
今の坐骨神経痛の状況じゃ
ウルトラマラソンは
これが最後になるかもしれないから
絶対に完走したいと…
叶うだろうか?
そして
もうひとつハッキリしているのは
独身キャリア女子との次のデート
必ずや成し遂げたいと…
4月になれば68歳になる老いぼれジジイ
いつまでも元気でいられるわけじゃない
現に
こんなに坐骨神経痛がひどいんじゃ
マトモなデートができるかどうか…
40代の独身キャリア女子は
それをわかってくれるだろうか?
まぁ
わかってくれなくても
その時はその時か?
どっちにしても
独身キャリア女子との次のデート
叶うだろうか?
そのほかにやってみたいこと
ありそうでなさそうな…
あるとすれば
自分自身がすることじゃないけど
できるんならグウタラ娘に赤ちゃんを
産んでほしいことくらいか?
そうだな…
もう1人でいいから
孫の顔を拝んでみたい
遠くの大都会に暮らしてるから
たとえ生まれたとしても
初孫くんのように
成長ぶりを日々見れるわけじゃないけど…
まだ先のことだろうか?
それともそんなつもりがないのか?
敢えて尋ねはしないものの…
2023年中とはいわないが
せめてジジイの目の黒いうちに…
果たして叶うだろうか?
新年を迎える準備は
すでに完了済み
あとは
これから初孫くんたちと年越しそばを食べて
新年を迎えるだけ…
ナイモノネダリはできないけど
できそうなことは
頑張ってやらなくちゃ…
老いぼれジジイの人生の幕引き
もうカウントダウン始まってるかも…
なぜか今日は
朝起きたときから
坐骨神経痛の痛みが大きくて…
思いのほか
昨日よりも寒くなったからだろうか?
あまりの痛さ
いかにも
今日は休足日にして走るなよと
神様から言われてるみたいな…
或いは
去年の今日亡くなったバアさんが
痛いのに無理するなよと言ってるのか?
妙にそんな思いが…
すぐに手持ちの痛み止めを飲んだものの
効き始めるまでにはそこそこの時間が…
まぁ初めっから
今日は富士山女子駅伝を観るつもりで
走ろうという思いはなかったも同じだから
どっちみち今日は休足日に…
明日の大晦日も
午前中は仏壇や神棚の掃除とか
何かと用事もあるし…
天気もイマイチみたいだから
たぶん連続の休足日?
ってことは
結局
昨日12/29の10キロスロージョグが
今年の走り納めということになりそうだと…
毎日のように走ってると
走り納めや走り初めということに
特別な意味を感じるわけじゃないけど
ひとつの区切りとして…
仕事をしていた40年間の現役時代は
年末年始の長期休暇を挟んで
一年を締めくくる仕事納め
そして
新しい一年のスタートの仕事始めが
長く続いた習わしだったから…
いろんなことに○○納めとか
○○始めや○○初めと言い回す習慣?
みたいなのがあって…
飲み会納めや飲み会初めなどと
都合よく使っていたけど…
区切りといえば
区切りになっていたのかなぁ…
何かを区切ること自体は
そんなに悪いことでもなく…
むしろ区切ることによって
正しい方向に転換できるのであれば
良いことだと…
ただ
長い間生きていると
その区切りが毎回ただ繰り返すだけの
形ばかりのものになっちゃったりして…
年末年始というか
年の暮れからお正月になると
いつもそんなことばかり思ってしまう
まぁ
区切りの話をし始めると
かなり長くなっちゃうので今日はやめとこう
区切りについてはまたの機会に…
今日の富士山女子駅伝
前評判どおり
下馬評の高かった大学の5連覇で終了
あまりに強すぎて
観る方としては全く面白味もなく…
といっても
ずっと観ていたのだけれど…
この前の全日本も今回も
大学の女子駅伝界では
この学校が抜きん出た実力の常勝軍団
大学関係者の皆さんには
心から悪いと思うけれど
アクシデントとかがあったりして
もっともっと伯仲した
シノギをけずるような展開の大会を
観たいなぁと思って…
特に
上の写真の2人のランナーは
顔もヘアスタイルも今風の女子すぎて
どちらかといえば大嫌いなタイプ
まだ
アンカーを走ったこの方が
好感が持てるくらい…
見た目だけだけど…
本当は
体調を考慮してエントリーされなかった
某T大の現役女子大生で日本一と言われてる
彼女の胸のすくような走りを
観たかったなぁと…
そんな彼女たちとは
下手をすると50歳近く歳が離れてて…
半世紀もの差?
ジジイにとっては
まるで孫世代じゃないかぁ〜
まだ小さい初孫くんが
彼女たちと同じ年代になるのは
あと10数年以上あるけど…
それも
あっという間なんだろうなぁ…
それまで僕は
元気で生きていられるだろうか?
あと10数年…
まだ元気で走れているだろうか?
80だから傘寿?くらいになっても…
走れるどころじゃないよな?
とっくに死んでたりして…
それでもしょうがないさ
僕の血が
チャラ息子に引き継がれ
それがまた初孫くんに引き継がれただけでも
もう充分さ
チャラいジジイの血統
チャラ息子からチャラ初孫くんへ?
初孫くん…
ジジイやチャラ息子の血を引いて
チャラくなるのだろうか?
なってもならなくても
元気でいてくれれば…
死んでいけるよ
安心して…
元気で生きていくんだよ〜
たまには思い出せよ〜
チャラかったジジイのことも…
初孫くんは朝からご機嫌ナナメだった
ママがお昼寝用のパジャマを忘れたまま
出勤してしまったから…
そのまんまの洋服でお昼寝すればいいよ
先生に言っておくからさ…
年内最後の登園日
不貞腐れてる初孫くんをなだめながら
こども園へ送り届けた
送った帰り道
空を見上げながら
昨日に続いて今日も走ろうと…
昨日が走り納めだと思ってたのに
今日も割と好天?というか
午前中は雨雪も降らない空模様
風も強くなくて…
なら
走らないと…
老いぼれジジイのポンコツランナーでも
走れるときには走っておかないと…
悔いを残さないように…
ただ
凍てつくほどの寒さには
さすがに逡巡してしまって…
寒いのは割と平気というか
ランナーにとっては当たり前のことで…
ジジイがためらったのは
もしかすると
足指のシモヤケが悲鳴を上げて
爆発?してしまうかもと…
それを覚悟した上で走らなければ…
念のため
昨日濡れてしまって
まだ乾き切ってないシューズから
別のシューズに履き替えスタート!
昨日も今日もこのクソ寒い中
誰一人として走ってるランナーはいない
ポンコツランナーのジジイ以外は…
当然と言えば当然か?
年の瀬の押し迫った平日の午前中に
走ってるヒマなヤツなんてオレくらいか?
だろうな
呑気に走ってるプータローのジジイと違って
みんな忙しいんだから…
もし走るとしても
仕事前の早朝か
仕事終わりの夕方や夜だろう
そんなことを思いつつ
時折り氷の張った歩道
滑って転ばぬよう注意しながら
慎重にゆっくり走っていた
この間コケたばかりだし
もうコケるのはカンベンしてほしいから…
そんな走り方が悪かったのか
いつもなら3〜4キロ過ぎれば
坐骨神経痛の痛みに慣れてきて
足取りも軽くなるはずなのに
今日はちょっと違った
5キロを過ぎても
一向に痛みが引く気配もなく…
むしろ
段々と大きくなってきた感じで
骨盤というか股関節を使う走りが
全然できなくて…
今日も10キロを走ろうと思ってたけど
結局ショートカットして
8キロでやむなく終了
走り終えてシャワーを浴びた後も
なんだか調子がイマイチ戻らず
スッキリしないスロージョグになった
まぁいいさ
毎日のように走り続けていれば
こんなことだってあるさ
坐骨神経痛に負けて
調子の出ない日の一つや二つ…
お昼ご飯を食べたあと
遅まきながら年賀状を出そうと…
今日郵便局に持っていけば
無事に元旦に届くだろうか?
去年は出すのがあまりに早すぎて
出した後に
バァさんが亡くなってしまったけど…
まぁ出したところでわずかな枚数
日頃の暮らしに影響を与えるほどではない
というのも
終活?の一環として
数年前に枚数を思い切って減らしたから…
それまでは60〜70通ほどだったけど
それを必要最小限の10数通に…
現役時代に付き合いのあった人たちや
オヤジの代からやりとりのあった方々
非礼だとは思いつつも英断?を下して…
会ったこともなく
年賀状でしか名前を知らない
遠くの親戚の人も何人かいて…
もともと
新しく知りあった人の場合でも
自分の方から年賀状を出すことは
極力控えていたのだが…
それでも
向こうから年賀状が送られてくれば
返信せざるを得ず
そうこうしているうちに
結構な毎数になってしまって…
だから…
ちょっとした付き合いだけの関係とか
会うこともなくなった学生時代の友人
いつまでも上司面できない元部下たち
現役時代にお世話になったお得意さま
などなど…
ついに送ることをやめた
いわゆる断捨離のひとつ?
終活という言い訳を名目にして…
と言っても
誰にもそんな言い訳をしないまま
ある年から突然出さなくなったのだが…
失礼なヤツだと思われてるかもしれない
きっとそう思われてるに違いない
それでもいいんだ
そんなヤツだと思われても…
これまで
何でもかんでもヒトに合わせてきた生き方
悪く言えば八方美人
良く言えば全方位戦略?
それが
上手に生きていく上で
大事なことだと思ってきたけど…
もうこれ以上ヒトの顔色を伺いながら
生きるのをやめにしようと…
本当はかなりの人見知りだし
人付き合いの上手い方でもないから…
自分勝手だと思われても
真に自分のやりたいことだけを
これからはそんな生き方をしたくて…
どっちみち
死んじゃえばそれで終わってしまう
オヤジやバァさんだけでなく
昨今の友人知人の死を踏まえて
人間関係というかヒトとの付き合いなんて
そんなものだと…
ということで
いまはたったの10数枚ほどの年賀状
その年賀状を書いたあと
市内で一番近くの某郵便局までひとっ走り…
出し終えて
駐車場に戻ってきたとき
偶然にも元部下のとある女子と遭遇
女子といってももうアラフォーか?
入社したときは20代
もちろん独身で…
昔はかなり可愛い子だったはず
今もその名残は充分にあるか?
だから簡単に誰かと結婚してしまって…
よう!
久しぶり〜!
手を上げて声をかけたけど
キャップを被ってマスク姿だし
何より若者風のキャップからはみ出た
茶髪のロン毛…
一見して誰かは思い当たらなかったようで
しばし目を丸くして僕をジッと見ていたが…
まぁ誰なのかわからなくてもいいや
そんなに付き合いがあったわけじゃないし
そう思いながら
手を振って立ち去ろうとしたとき…
あっ…
○○さん?
え〜っホントに○○さん?
それまで無表情だった彼女の顔が
破顔と言えるほどの笑顔になって
僕の傍まで駆け寄るように近づいてきた
そのリアクションは予想以上に大袈裟で
あらためてそこまで親しい間柄だったっけ?
そう思わせるほど…
そういえば
年に一度の社内懇親会で
一度だけ彼女の肩を抱きしめ
写真を撮ったことがあったっけ?
その時の写真の彼女
同じような破顔の笑顔で
いまも僕のスマホの中に残っているけど…
当時は誰とでもそんな写真を撮っていたから
ほとんど気にしたこともなかったが
彼女もそれなりに僕に好意を抱いていた?
そういうことなのだろうか?
そうだよ〜
やっとわかった?オレだと…
だって〜
全然違う人みたいだもん…
かなりのイメチェン?
なに?そのヘアスタイル?金髪?
変に似合ってるし〜!
そんな彼女の受け答えがまるでタメグチ
とても元上司に対してだとは思えないほど…
推察でしかないけど
たぶん彼女も僕の根っからのチャラさを
昔から感じ取っていたに違いないと…
まぁ
親子ほど年齢差のある部下の女子の肩を
酒宴の席とはいえ力一杯に抱く上司なんて
当時は誰もいなかったはずだし
今ならまさにセクハラでしかないか?
そんなタメグチの彼女に
元気だったか〜とハグするように
両手を広げると…
嫌がることなく
僕の胸の中に飛び込んできた!
まぁアラフォーで子持ちの母親だとしても
旦那以外の男性と
車の往来が激しくて
たくさんの人目もある駐車場でハグなんて
仕掛けたのは僕の方だったけど
ちょっと信じられなかった
ひょっとして
年寄りすぎて人畜無害に思われたのか?
そうなんだろうな〜きっと…
仕事…
頑張れよ〜
そう言って
ボタンを開けたコートから覗く
彼女の両胸の間に
人差し指でツンと押しても
嫌がる風は全くなく…
むしろ
彼女の方から…
ねぇ
写真撮ろうよ写真!
あっいまケータイ持ってない!
オレ持ってるよ
ここで撮る?
どこでもいい!
○○さんとのツーショットなら…
そう言えば
オレのクルマはオープンカーなんだよ
オープンにしてその前で撮ろうか?
そうしよ〜!
で
撮った写真がコレ…
彼女は僕の白いアゴ髭を触りながら
それが嬉しいように…
アゴ髭フェチか?
別れぎわ
僕も彼女もちぎれるほど手を振って
バイバイしたけれど…
チャラいジジイの本性
そんなに付き合いもなかったはずの彼女にも
とっくにバレていたのかと思うと
ハズいやら呆れるやら…
ただ少しだけ
独身キャリア女子に後ろめたい気持ちを
胸の奥で感じながら
思いもかけなかった
久しぶりの再会が嬉しかっただけ…
もちろん
再会した彼女とは
これ以上の進展があるはずもない
子持ちで幸せな暮らしを送ってる
彼女とは…
単に懐かしかったのと
僕の変貌ぶりにビックリしただけなのだろう
何度も
LINEで僕に連絡してきた
独身キャリア女子とは違って…
坐骨神経痛に苦しめられた
今日の8キロの超スロージョグ
スッキリとはしなかったけれど
思いもかけなかった元部下女子との再会に
どこかしら救われた想いが…
これだから
エロジジイは治らないんだよなぁ〜
幾つになっても…
6日ぶりのスロージョグ10km
誰も走ってなかった
散歩してる人さえ…
寒くて天気も良くないし
どうしようか迷った挙句
9:30を回ってから決断…
やっぱり走ろうと…
1週間近く走ってないし
今年の走り納めになるかもしれないし…
それに
もしこのまま死んだら
おそらく後悔するだろうと思って…
そんな想い
大袈裟だと思われるかもしれないけど
大袈裟でも構わない
これからは少しだけでもいいから
悔いのない毎日を送って行きたくて…
だからこそ
この歳でオープンカーを買って
初孫くんとはしゃぎながら
乗り回しているのだし…
親戚や身の回りの人に嗤われるのを承知で
真っ白なアゴ髭を生やし
長く伸ばした髪を茶髪に染めてるのだし…
そして
恥知らずなジジイと思いつつも
引かれたり嫌われたりするのを覚悟の上で
独身キャリア女子に告白したのだし…
明日できることは明日にまわせという
考え方がある一方で
今できることは今のうちにやっておけという
そんな生き方もあるのは間違いないと…
どっちが正しいのか
両方とも正しいのか
それとも間違いなのか
僕にはわからないけど…
31〜32年前
オヤジが夏に68歳の誕生日を迎えたとき
すでに病院生活は1年以上に及んでいた
病院の許可が出て春先に一時帰宅したけど
その日の夜に再び緊急入院してから以降
オヤジの肉声を聞くことは叶わなかった
仕事を終えてから
400ccのバイクを駆り立て
毎夜病院に通った数ヶ月
同室でずっと付き添いをしていた
今の僕よりずっと若かった歳のバアさんは
オヤジに日課のように必ず尋ねていた
顔を出した息子に
何か言いたいことはないのかと…
ベッドに横たわったオヤジは
聞こえているのかいないのか微動だにせず
いつも目をつぶったままだった
言いたいこと山ほどあったのかもしれない
迷惑をかけ続けた出来の悪いバカ息子に…
92歳の誕生日を1ヶ月後に控え
91歳でバァさんが亡くなった一年前の年末
入所施設の計らいで
亡くなる前日に見舞うことができた
そのときはまさか
日付が変わった真夜中に息を引き取るとは
施設の人も僕も姉も妹も
誰も思ってなかったけど…
ベッドのバァさんにかわるがわる声をかけ
僕たちが部屋を出ようとしたとき
最後に僕の方を見て目を大きく見開いて
何かを言おうとしていたけれど声には出ず…
わかってるよ!
わかってるよ!
なにも言わなくていいよ!
心配しなくていいよ!
わかってるから!
思わず僕はそう声をかけたけど
その声はバアさんに届いたのだろうか?
おそらくバァさんが心配していたのは
嫁いでそれぞれ幸せな家庭を築いてる
シッカリ者の姉と妹ではなく…
いい歳をして
まったく大人になりきれてない
バカな息子を気にかけて…
永遠の旅立ちに
何も言わなかったオヤジ
何かを言おうとしたバアさん
68歳の誕生日の1ヶ月後と
92歳の誕生日の1ヶ月前の絶命に
何か意味があるようにも思えて…
足のシモヤケや手のアカギレ
もっとひどくなるのをわかってて
無理やり今日の悪天候のなか走ったのは…
クリスマスの日曜日に
バアさんの一周忌に併せ
オヤジの33回忌も終えたせいもあるのか?
オヤジが死んだ年齢まで
あと半年足らず…
いまだにチャラくて
でももう老いぼれで
すっかりポンコツで
マトモに走れない…
とても
バアさんの年齢まで生きれる自信はない
そんなジジイになっちまって
あと何年生きることができるのか
わからないけど…
少しだけでもいいから
悔いを残さないで死んでいきたいと…
もしもいま死んでしまうとしたら
チャラ息子やグウタラ娘に
言っておきたいことは山ほどあるけど…
たぶん
僕は何も言い残さないだろう
もちろんカミさんにも…
何かを言い残して
彼らの人生を縛るくらいなら
何も言い残さない方がよっぽどマシだ
死んで後悔するのは
僕自身だけで充分だと…
オヤジやバァさんが亡くなったあと
もちろん僕の中に2人に対する後悔は
数えきれないほどあったしいまもある
ああすれば良かった
こうすれば良かったと…
でもたぶん
オヤジもバアさんもわかってたのだろう
残された者が生きていくために必要なこと
それは
亡くなった者が何かを伝えることじゃなくて
生きていく者が何かを感じ取ることだと…
だから
僕は何も言い残さないで
あるがままに死んでいきたいと…
あとは残されたチャラ息子やグウタラ娘が
彼らの思うままに生きていくだけでいいと…
ひどくなったシモヤケやアカギレに
クリームを塗りながら想いにふけって…
今日はそんな一日か…
今日でもう走り納めなのだろうか?
だとしても
年明けには走り初めが叶うよう
クリームを塗っておかなければ…
昨日のクリスマス
というよりもバアさんの一周忌
なんとか無事に終えることができた
小さいアクシデントはいろいろあったけど
お参りのあとの御斎(食事会)では
僕ら子どもたちやチャラ息子など孫たち
そしてバアさんにとってはひ孫に当たる
初孫くんも一緒になって賑やかに…
賑やかなことが大好きだったバアさんだから
怒ってないとは思うけど…
むしろ喜んでいるかも…
肝心要のアルジ?である
シッカリしなければならない僕も
これぞ絶好のチャンスとばかりに
かなり呑んで酔っ払った
ビールにハイボール
日本酒に赤ワインや焼酎など多種多酒?
もちろん料理もすべて平らげ…
隣に座ったカミさんも
今回ばかりは怒ることなく…
というか呆れてたというのが実態か?
まぁいいさ
オレの母親の一周忌なんだから…
我が家へ帰ってきて
まだ明るいうちから
文字どおりバタンキュ〜
夜まで…
一年後は3回忌の予定だけど
3回忌からは僕たち家族だけで
こじんまりとやらせてもらおうと…
時期が時期だけに
年末は誰もが忙しいから…
姉や妹も察してくれるだろうし
バアさんも怒らないだろう
わかってくれるさ
きっと…
あんなに呑んだのに
二日酔いにもならなかった今日
グウタラ娘が大都会へ帰ったのなら
悪天候でも走ったかもしれないが
1年ぶりの里帰りの娘を前に
さすがにそれは…
それにしても
旦那だけを先に帰して
自分はもう1日居残るという
非正規雇用ならではの融通がきく?選択肢
旦那もよく承知したもんだ
そんなグウタラ娘の起き抜けのスッピンと
窓から時折見せる明るい陽射しを横目に
走りたいのをなんとか抑えつつ
朝から仏壇や仏間の後片付けを…
坐骨神経痛を宿してる身には結構な重労働
でも放ったらかしにしておけば
それこそバチが当たってしまうから…
これから1週間はまさに年末モードに突入
何かと慌ただしくなるんだろうなぁ
たぶん…
年内はもう走るの無理かもしれないなぁ
天気予報も芳しくないみたいだし…
まぁいいさ
少しくらい走らなくたって
死ぬわけじゃないし…
走ってもどうせマトモに走れないんだから
坐骨神経痛で…
年が明けたら
コロッと治ってないかなぁ
坐骨神経痛…
そんなに都合よくは行かないか?
コロッと「逝く」ことはあっても…
いや
まだまだ
そう簡単には「逝く」わけにはいかない
独身キャリア女子との再デートもあるし
エントリー済みのマラソン大会も控えて…
もう少しは
頑張って生きていかないと…
これ以上ポンコツになったとしても…
せめて初孫くんが小学校に上がるまでは
まだまだ…