ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
案外と調子悪くないなと感じつつ
いつもの十字路までやってきて
どうしようかと思い倦ねていた
マラソン大会本番まであと1ヶ月あまり
少なくても1回目の20キロ走を
こなしておきたいところだが…
右に曲がれば短めの11キロコース
まっすぐ進めば13キロから20キロ超のコース
左に折れれば最低30キロの山岳コース
本来の調子が戻れば
まっすぐ行って20キロだけど
いまの坐骨神経痛の状況じゃ
走れても11キロが関の山か？
少しくらい調子が戻ったとしても
無理をして長く走れば走るほど
坐骨神経痛がひどくなるだけで…
選択肢が幾つもあるようで
実際には限られてしまう
そんな岐路だと…
よくよく考えれば
2週連続のフルマラソン大会って
いまのジジイにはあまりにも無謀すぎて…
昔は30キロの山岳コース
しょっちゅう走ってたのになぁ😭
果たして
10月末と11月初めの連チャンラン
どうなることやら…
享年88歳だから
ほとんど天命が尽きたと言えるか…
元同僚と言っても
親子ほど歳の離れた彼の通夜が始まる
まだ1時間ばかり前にひっそりと訪れ
マスク姿で早めの焼香を済ませた
若かった頃の知り合いだから
遺族に軽く挨拶をして帰ろうとしたとき…
え？
○○さん？
そうです
そう答えると
彼の娘さんは僕に進み寄り
躊躇いなく僕の両腕を掴むと
まるで何かを確かめるように
何度もその手に力を入れて握りながら…
そんな彼女の勢いに驚きつつ
僕も思いがけず彼女の左腕を掴んだが
彼女の腕の細さに驚くばかりだった
そんな僕たち2人の姿はハタから見ると
まるで昔は恋人同士だったかのように
いまにも抱き合わいそうな感じで…
もちろんそういう関係ではなく
若かった頃に数回顔を合わせたきりで
僕より6〜7歳年下だったろうか
その頃の面影は充分に残ってる
僕を見てジジイになったのに
茶髪のような金髪のような長髪の
不似合いな出立ちに眼を丸くしつつ…
お元気なんですか？
はい…
随分とご無沙汰してます
お久しぶりです
そう話しながら
弔問客がまだ少なくて
しばし懐かしい話に
花を咲かせたけれど…
ひょっとして
若い頃の彼女は
僕に好意を抱いていたのかもしれないと…
ほかの弔問客がやってきたので
それじゃまたと別れの挨拶をして
通夜会場を後にしたものの…
もし彼女と結婚していたなら
どんな暮らしぶりになってたんだろうと
ボンヤリと思いながら
これまたジジイに不似合いな
軽オープンカーに乗り込んだ
でもあの頃は
いまのカミさんと結婚直前の状況で
ほかの選択肢はほとんど考えられなかった
人生は
いつも岐路の繰り返しだけど
岐路に立つ度に
本当に迷うことは数回くらいで
たいていが答えが見えてるんだと…
だから
たとえもう一度人生をやり直したところで
おそらく似たような一生になるんだと…
ネットで見かけた教訓？
らしきもの…
まぁ100%そうだとは思わないけど
それなりに合ってるような…
僕の顔の表情はどう見えてるだろうか？
僕の体型は何を表してるだろうか？
残り少ない人生で
変えることができるのだろうか？
岐路に立って…
台風14号ナンマドル？とかが
いま我が地を直撃している
九州地方に上陸した頃から見ると
勢力はある程度弱まっていて
進行スピードも
かなり速くなっているようで…
明日朝には
すでに通り過ぎてしまって
雨も風もそれなりに弱まっているのかも…
それでも日中ではなくて
暗闇の真夜中に襲撃されるのは
やっぱりたまったもんじゃない
30年ほど前に襲撃され
我が家の近辺でも大被害を受けた
魔の？台風19号が思い出されるけど…
ただ今回の台風14号は
通り過ぎたあとから
やたら気温が下がる予報みたいで
それはそれで
素人ランナーのジジイにとっては
かなりありがたいことで…
まぁ
気温よりも
ますます威力を増す坐骨神経痛の方が
目下最大のジジイの不安要素なんだが…
ジジイも
台風くらいの威力があるのなら…
ネットで見つけた誰かの言葉？
なのか…
それとも格言？
いずれにしても
どれもなんとなく納得できるような…
僕の顔は柔和だろうか？
体型はスマートだろうか？
せめてそれくらいは
気をつけていたいと…
ジジイに似合わないスキニーパンツと
薄くなりつつも金髪に染めた髪を
パルプハットで誤魔化しつつ…
毎日のように
軽四のオープンカーで
初孫くんとプチドライブを楽しむ
そんな日々のジジイの暮らし…
だからもう少し
健康なままで生きていたいと…
痛風や坐骨神経痛くらいで
悩まされているだけでだし
毎日走ってれば
当分は死ぬことなんかないだろうから…
あと10年くらいでいいんだ
それくらいは
せっかく買った軽四オープンカーを
乗り回していたいし…
あともう少し…
あともう少しだけ…
ネットって
便利なのか不便なのか？
ジジイにはよくわからない…
67歳のジジイだけど
真っ赤なスキニーパンツが欲しくて
ネットから申し込んだんだが…
届いたのはなんと！
赤ならぬ黒のスキニー…
マジか！
注文番号の打ち間違いかと思って
確認してみると…
注文番号は赤色に合ってるし
届いたスキニーパンツのタグの番号も
もちろん一致してて…
なのに赤じゃなくて黒？
コレってどういうこと？
アナクロのジジイにとっては
返送するのも何だかメンドクて…
結局
近所のユニクロへ足を運ぶことにして
赤いスキニーを探してみたものの
全く無くて…
マジ？
応対してくれた中年女性店員の話じゃ
今年は赤は用意してないとのこと…
赤色って不滅の人気色のはずなのに
天下のユニクロが仕入れてないっての
一体どういうこと？
仕方なく
グリーンとブラウンのスキニー2本を購入し
ユニクロを後にしたけど…
やっぱり
変態ジジイは赤のスキニーパンツが欲しい…
そんなネットを使って
マラソン大会のエントリー…
今日からエントリースタートの
地元県内のフルマラソン大会に
朝になるのを待ってエントリー！
なにしろ
先着順だからさ…
この大会
3〜4年ぶりになるんだろうか？
僕が生まれて初めて
一番最初に走ったマラソン大会
わけもわからなかった10年以上も前
初心者50代ランナーが
無謀にもエントリーして…
息絶え絶えに
何とか完走できた初めての大会！
5時間以上もかかったけど…
そんなマラソン大会が
3〜4年ぶりに開催されるということで
エントリー初日からソッコーポチッと…
ポチッとしながらも
多大なる不安要素多数…
持病の坐骨神経痛は
相変わらず威力を増すばかりで
一向に治りそうになくて…
でも
僕が初めて出場して
初めて完走できたフルマラソン大会
10月末開催の
地元の金沢マラソン大会も走るけれど
県内のこの大会が僕にとっては
何にも替えることのできない大会で…
初めてのマラソン大会は
まだ金沢マラソンが開催される前のこと…
当時は
別れる前の彼女も応援に来てくれてたし
抱き合う子も大声でエールを送ってくれてた
だからこの大会は
僕にとっては何にも代え難い記念の大会で…
この大会が開催されるうちは
必ず走ろうと決めてて…
僕が走れるうちは…
なので今日の朝
エントリーが開始されるとともに
ソッコーのエントリー！
この大会
別れた彼女のためにも
抱き合う子のためにも
もちろん僕のためにも
ずっと走り続けたいと…
だから神様さ…
どうにも治らない
痛くて痛くてならないジジイの坐骨神経痛
何とか治してよ〜！
どうしても走りたいんだよ〜
走れるうちはさ…
相変わらず…
というよりは
さらにひどくなってきた坐骨神経痛！
近頃のジョグは
最初の1〜2キロは歩かないと
走り出せないほど痛くって…
なので
今日の7kの平均スピードはキロ8分！⤵️😭
スタートから2キロまではキロ10分で
歩いたりゆっくり走ったり
後半になってやっとキロ6分半ほどまでに…
そんな最近の酷さの感じだと
ひょっとしてこの坐骨神経痛って
このまま治らないのかもしれないと
不安に思うこの頃…
そんな中
以前からカミさんが飲んでるサプリ？
誕生日プレゼントかとかいうヤツで
ボクのために膝に効く？サプリ
1ヶ月分が無料で…
とりあえずアリガタイとは思うけど
ロコモ？ってサプリ…
足腰が弱り切って歩けないような
ジジイやババアが飲むヤツじゃ？
ってか
まともに走りもできないんじゃ
すでに立派なジジイか？もう…😭
そんなサプリを飲んだところで
坐骨神経痛が治るはずもなく
いま欲しいのは膝のサプリより
坐骨神経痛を治す方…
いつまでも
痛み止めばかりに頼ってられないと
不安に思うこの頃…
チャラ息子一家が
隣に引っ越してきてやがて1ヶ月
これまでの
少し離れたアパート住まいから一転して
ガレージからクルマの出て行く音も聞こえ
何気に感じ取れる日常の様子が…
彼らの暮らしぶりに
関与するつもりは全くないけど…
親としては
やっぱり気にかかるのが哀しい？
というより
新築のチャラ息子の家に比して
何とも言えないほど古めかしい我が家よ…
いくらリフォームしているとはいえ
さすがに50年前に建った家は…
よくよく考えてみると
今の家は死んだオヤジが
ボクが高校生の時に建てたもので
いまはその隣にチャラ息子が家を建て…
ということで
僕自身が家を建てることは
これまでも
これからもなくて…
建てたと言えるのは
20年ほど前のわずかながらの増築部分と
ありきたりの安っぽいガレージ
そして
古い家のボロ隠しのためのフェンス工事や
手づくりDIYの柵くらいで…
やがてこの家も
ボクが死んでしまえば
取り壊されてしまうんだろうな
おそらく…
そして
ボクが生きてきた証みたいなものは
すべからくなくなってしまい
忘れ去られてしまうような…
不安に思うこの頃…
時は無情にも流れて行くのか…
初孫くんは覚えていてくれるだろうか？
ちっちゃい頃は
毎日ジイちゃんと
オープンカーに乗ってたんだよ〜
と…
それもまた…
