ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
昨夜は少し肌寒くて
毛布をかけて寝てたのに…
朝起きて窓を開けた途端に
ムッとするような暑さに襲われ
慌てて窓を閉めた
カミさんが観ていたテレビの天気予報
猛暑日になりそうだと聞こえてきて愕然！
マジかよ〜
朝のルーティンを進めていくうちに
みるみるうちに暑さが増してきて
にわかに汗が滲み始める
こんなに暑いんじゃ
今日のジョグは絶対にバテるだろうなぁ
そう思いつつ坐骨神経痛用のストレッチを…
それだけでもう汗が流れ始め
扇風機を一段階強めに変更
ジョグ用のストレッチに移ると
すでに汗が滴り落ちるほどまでに…
ひょっとして8キロですらヤバいかも？
そう不安に思いながら
玄関からムッとする外へ出て走り出す
この子をお供にして…
こんなに暑い日は
せめて聴く音楽だけでも勢いをつけて…
自らを鼓舞するが如く走り出したものの
さすがに今日の暑さはいつもと違うと…
走り出す前から
汗で湿り始めたピンクの半袖Tが
今日はヤバいぞ〜と声を上げてるみたいで…
それでも3キロ手前までは
適当な向かい風が吹いていて
日影を選んで走れば何とかなったが…
最初の折り返しの交差点を曲がった途端に
風が追い風になって無風状態同然
汗が滝のように吹き出し始め
あっという間に半袖Tはビショ濡れに…
両腕には大きな玉の汗がたくさん浮き出て
今シーズン初めての現象にも…
遅かれ早かれTシャツが濡れるのは
いつも同じこと
だけど我慢できないほどの暑さで
気持ちが悪くなってきたのは
決して尿路結石だけのせいじゃなく
熱中症の前兆で完全にアウト寸前か？
やむなく4キロ地点で8キロを諦めることに…
この暑さの中
6キロから8キロまで続く日影のないコース
背中や肩に灼熱の直射日光を浴びながら
長い上り坂を上り切るのは今日はムリだと…
結局
ショートカットして5キロで終了したけど
我ながら適切な判断だったと…
わずか5キロでもヘトヘトになったのに
あのまま8キロ走ってれば
相当なダメージを受けたはず…
5キロに抑えたことによって
明日もまた走れることに繋がると…
でも明日もまたこんな暑さなのか？
30℃超えの中でのジョグに
まだ身体が慣れてないからなぁ
これから少しずつ慣れていくのかなぁ
慣れていかないと走れないからなぁ
暑熱順化…？
走り終えてからは
毎日のルーティンの庭掃除を…
暑さの中で庭にジッと立ってだけでも
汗が滲んでくるのに
身体を動かせばなおさら…
だけど庭木の剪定はムリだとしても
せめて掃き掃除くらいはしとかないと
空の上のオヤジやバアさんに叱られるから…
暑いけど思い切って
前庭だけじゃなく裏庭まで手を伸ばし…
栗の木の花？の掃除
これで最後にしとこうと
3回目の掻き集めの最中に
ふと栗の木を見ていると…
すでに小さな実が付いてて…
あと数ヶ月もすれば
またあのイガイガの大きな栗が
たくさん実って落ちて来ると…
肥料も水さえも与えていないのに
陽の光と雨や雪だけの力で…
こうやって
毎年々々花を咲かせて実をつけるなんて
どれだけ強いんだろう？
僕たちニンゲンと違って…
この家に引っ越して来てから
オヤジが植えたはずだから
すでに50年ほど経っているはず…
30数年前の大型台風で
根っこから斜めになっちまったけど
それでもまだ実をつけ続けるとは…
老いぼれジジイもこの栗の木の真似をして
斜めになってでもずっと走っていたいけど
そんなわけには行かないだろうなぁ
健康寿命って平均寿命よりも
約10歳くらい若くなるらしくて…
男性は確か平均寿命81〜82歳くらいだから
72〜73歳までは健康でいられるのかなぁ
まぁ単純に計算してたけど…
老いぼれジジイはいま69歳
あと何年かは健康で過ごせるとして
実際にいつまで走ってられるんだろう？
近頃の想いというか願いとして
先月走ったウルトラ71キロを
71歳になっても完走したいと…
ゴルフのエイジシュートならぬ
エイジウルトラマラソン完走？
あとわずか2年後にも思えるけど
それまで無事に走り続けていられるかなぁ
短いようにも思えるし
長いようにも思える
もし願いが叶ったら
それはそれで安心してしまって
もう走れなくなっちまうかも…
ても平均的な健康寿命だと思えば
それもまたやむなしか？
とりあえずは
71歳で71キロを…
それまでは何としても…
走り続けていたい
何としても…
昨日から
ハッキリしない空模様が続いてる
今日も降り出しそうな
降らずに持つような
そんな空色…
その分
真夏の暑さにはならずありがたいけど
ジメジメしてて…
気分も何となくスッキリしない
尿路結石もあってなおさら…
それでも走れば気も晴れるだろうと
ジョグの準備に取り掛かる
心なしか坐骨神経痛も重く感じたけど…
今日はこの子をお供にして…
案外涼しいと思えた外も
走り出してみればムシムシと暑く
あっという間に汗だくに…
昨日よりも汗の出方が早くて多い
気温はそんなでもないのに…
今日は意外とバテるかもと思いつつも
手にしたタオルハンカチで汗を拭きながら
いつものコースを…
3キロ手前の事故が多い交差点を曲がり
急に細くなる歩道に入ると
いつも歩いてる男性外国人の2人組と
ぶつかるように…
1人が道を譲ってくれたので
左手を上げながら御礼のサインを…
その後すぐに細い歩道から
誰も通らない裏道に入ったのだが…
大抵はその裏道で出会う外国人2人組
今日は時間が遅かったのだろうか？
かもしれない…
この2人組
1人は僕より背が高くて
もう1人は少し小さい
たくさん見かける東南アジア系じゃなくて
インドとか西アジア系に僕には思えるけど
何歳くらいなのかは全くわからず
でもたぶん結構若いんだろうなぁ
近くのアパートに住んでて
どこかの勤め先への出勤途中だろうと…
どこの国かは知らないけれど
母国を離れてこんな片田舎で働くなんて
どんな感じなんだろう？
顔つき表情でそんなに裕福でもないような
そんな風に見えるけど多分そのとおりだと…
彼らに僕はどんな風に見えてるのだろう？
毎朝決まって出会う走ってる日本人のジジイ
茶髪ロン毛で白い髭とイヤリングの…
まぁ
ヨタヨタと倒れそうに走ってる変なジジイ？
そんなところか？
もちろん僕も裕福そうに見えるわけもなく…
毎日おんなじウェアで走ってるから
貧しいプータローにしか見えないだろう
汗だくになって8キロを走り終え
家に向かって幹線道路の歩道を歩いてると…
家から出たところの
幹線道路の信号のない交差点を
誰か女性ランナーが渡ろうとしていて…
70〜80メートルほど離れてたろうか？
それくらい離れてしまうと
老いぼれジジイの目はなかなか届かず…
でも
僕の家の前の坂道を走るランナーって
滅多にいないので
ひょっとしたらYさんかも？と…
この間から急に仲良くなった
10歳年下でキュートな…
そう思ってると
彼女がコッチを見ながら手を振って来たので
間違いなくYさんだと…
もちろん
僕も大きく手を振り返して…
立ち止まって
僕が近づくまで待っててくれるかと思ったら
そのまま止まらずに交差点を渡って
走って行っちゃってザンネン…
あ〜あ…
特に彼女に話すことなんてなかったけど
ちょっとは顔を見てお喋りしたかったなぁ
まるで女子か？
まぁ汗だくでビショビショだったし
バテてヨレヨレだったから
お喋りしない方が良かったかも…
帰ってからLINEでも送ろうかと考えたけど
馴れ馴れしく思われそうでやめた
ホントは馴れ馴れしくしたいんだけど…
馴れ馴れしくしてくれないかなぁ
もっとも
いくら趣味がマラソンで同じだからといって
友達でもないアラ古希とアラ還の2人が
これからどうなることもないだろうけど…
おそらく
LINEのアイコンから推察すると
彼女にもお孫さんがいるはずで…
いくら見た目がちょっとばかり若くっても
そんなジジイとババアだからなぁ
並んでても見好くはないよなぁ
絶対に…
だけど
残り少ないオマケの余生
これからを生きていく上で
何かが欲しいよなぁ
生甲斐みたいな何か…
もちろん走ることは最大の喜びだし
屋根を開けた愛車の運転も快感だし
初孫くんや初孫娘の成長も…
だけどもうひとつ何かが…
アラ古希某カオルさんとの老いらくデートは
もう終わっちゃったし…
ポンコツジジイの
老体の底から湧き上がる元気なエネルギーを
もたらしてくれる何かが…
欲しいよなぁ…
無理だろうか？
夜中の大雨を引きずったまま迎えた朝
しばらくはパラついていたけど…
幾分涼しくは感じるものの湿度が高く
少し動いただけで蒸し暑くも…
外へ出てみると
風はそれなりに涼しくて
暑いのか暑くないのかよくわからない
下っ腹の鈍い痛みがあるせいなのかも？
下っ腹の痛み
今日になってハッキリわかった
この痛みは間違いなく尿路結石なのだと…
最初は全く分からず
昨日もまだ曖昧なところがあったけど…
今日はこれまで何年間も経験してきた
覚えのある痛みに変わったと確信
なので
下痢に似た強い便意を感じても
便が出ないのは結石によるものだからだと…
痛いのは尿管の中で石が動いてるからで
動いてるということは
少しずつ出口に向かってるということ
早く尿道まで流れてきて
チンチンの先っぽから
勢いよく出ていってほしいけど…
それがいつになるやら…
少しは大きいのかもしれない
流すためには多量の水分摂取と
ほどよい運動をすればいいのは先刻承知
ということで
下っ腹の痛みを抱えてヤバいまま
今日も日課のジョグを…
この子をお供にして…
下っ腹の鈍い痛みがあるせいで
今日もお腹に力を入れられずゆっくりと…
走るのって
お腹の力というか体幹とか腹筋などが
かなり重要なのだとあらためて痛感
痛みに負けてヘッピリ腰にならないよう
腰高を強くイメージして走るものの…
実際は誰の目にも
ヘッピリ腰に見えたかもしれないなぁ
まぁいいさ
石が体外へ流れ出るまでは
ヘッピリ腰でもいいからジョグを続けて…
尿管の中に管を入れるなんて
もう2度とマッピラだからなぁ
走り終えたあと
いつになく濃い血尿が…
尿に血が混じることは度々あって…
かかりつけの内科医院の背の高い先生から
ランニングしてるとよくありますよと
言われるのだが…
今日の血尿は
目の悪い僕が見ても
ハッキリわかるほど鮮明に…
自分のチンチンの先っぽから
真っ赤な尿が出るのは不気味というか…
何年前になるんだろう？
ずいぶん前に初めて目にしたときは
かなりの衝撃だった
男性用の白い小便器を赤く染めた光景が
異様過ぎて…
いまはもう驚くことはなくなったが…
とにかく結石クンに早く流れ出てもらって
この鈍い痛みから解放されたい
じゃないとマトモに走れないし…
右足首痛が治ったと思ったら
今度は尿路結石だなんて…
ただでさえ
坐骨神経痛でやっと走ってるのに…
助けてくれよ〜
カミサマ…
