takubonpapa blog

 日常の出来事や感じたこと、Mac、バイク、キャンプ、さだまさし等について書いてます。

新年度スタート

2011-04-01 18:28:15 | 学校事務
 いつもの年のように新しい年度が始まった。放射能の不安は拭えないがいつまでも立ち止まっているわけにもいかない。子どもたちも含めてこの地で生きて行くしかないと考えているから、行政が出す情報を信じて希望を持って前にすすむしかないと考えている。この状況ではどんな決定をしても批判はさけられないだろうから、どうせ批判を受けるなら前向きな選択をすべきだろうとも思う。

 避難所からの転校生が今日の時点で12人はいってきている。このご時世で子どもが増えることなどあり得ないと考えていたから、これまでに古い机と椅子をずいぶん処分してしまったので足りなくなってしまった。町内の学校へメールで余っている机や椅子がないか呼びかけてみたが、6日の入学式・始業式までに手配できるだろうか。

 この時期に1年間に使う保護者負担教材の購入計画を立てる。先日の職員会議で教務主任が提案したのだけれど、その中で上限の金額を11,000円に押さえてほしいとお願いしておいたら、合わせて提案してくれた。学校によっては教材業者から購入する教材=保護者負担という学校の常識があって保護者負担ありきの学校もある。保護者負担教材に一切関わらない学校事務職員もいるらしい。オレはそうではなく立前は全額公費負担で、予算が足りないから一部を保護者負担に頼っているという考え方で、少なくとも保護者負担ありきとは考えない。それで保護者から集金する場合の上限などはどこにも示されていないから、就学援助費の学用品費11,000円という金額がかつての文部省が設定した金額なのでそれを上限とする提案をしている。今回良かったのは教務主任が提案してくれたことだ、オレの中では提案後に補足するつもりでいたのだが、教務主任がオレの話を理解してくれて積極的に推進してくれたことがうれしかった。特に反対意見も出ずみんなで認識を共有し保護者負担を減らす努力をすることで一致できたことがうれしかった。

 それで避難所から通う子どもたちにも教材費を負担してもらうのかどうかが気がかりだったが、教材出版社からの通知が入り被災者の教材は無償提供してくれるらしいことがわかった。教育委員会からの通知で災害救助法で小学生1人4,100円の学用品費が現物給付されることもわかった。ランドセルのメーカーが無償で提供してくれることもわかった。PTAの呼びかけで運動着やランドセル、鍵盤ハーモニカも集まってきている。あらゆる手段を使って無償教育に向けた取り組みをすすめたい。そのほかにも避難者についての生活保護や就学援助をどう取り扱うかについての方針が決まっていないようだが、超法規的に取り扱うべきだと思う。

 こういう時だからと言ったら語弊があるかもしれないが、学校備え付けの教材を大幅に増やし、何一つお金の心配をせず体一つで学校に来れば教育を受けることができて給食を腹一杯食うことができる学校に近づけたいものだと思う。がんばっぺ、ふくしま。


原発関連ブックマーク

「日当40万円出すから」 原発作業員 確保に躍起
 放射能限度があるからそんなに長くは作業できず作業員の確保が深刻だ。まさに貧困ビジネスの様相を呈しているが、ただ金を出せばいいというものではなく、全員に線量計を持たせるなどの最大の装備や安全管理はもちろんのこと、作業員にたいする教育と労働安全が担保されなければならない。

反原発と推進派、二項対立が生んだ巨大リスク
 0か100かという単純な話ではないことはわかるが、福島原発が引き起こした人類史上2番目の原発事故という事実を踏まえ、全ての原発を止める覚悟で、使用済み核燃料(核のゴミ)をこれ以上出さないという前提に立って、経済や生活を考え直すことはできないだろうか。

「新エネルギー基地、福島に建設も」 国家戦略相
 農業が壊滅的だから国策として新エネルギーの基地を作って産業と雇用を確保するというのは良い考えかもしれない。

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2 コメント

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私も同じくしました (バムケロ好き)
2011-04-03 16:22:32
私も教材選定を前に必要最低限にして欲しいと校長から言ってもらいました。
避難している子はいませんが、地震によって住んでいる家が崩壊している家庭がたくさんあります。保護者の勤め先だってどうなっているかわかりません。変な言い方ですが、今回を「良い機会」と考え、保護者負担をなるべく減らす努力を始めています。
『がんばっぺ、ふくしま』だよね。
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Re: 私も同じくしました (takubonpapa)
2011-04-11 01:38:37
 おつかれさまです。
 災害救助法で文具費4,100円のほかに教材費は別枠で支給されるようです。これで教材関係はほとんどカバーできるのですが、給食費や修学旅行・宿泊学習・卒業アルバム等はカバーできません。被災転入児童の分については自治体に負担してもらえないかと考えているところですが、自治体の方はそれどころでない状況です。災害復興のためには受益者負担主義も自己責任論も小さな政府も全く役に立たないだろうと考えています。
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