給与カット３年延長？

　県は当初３年間でこの３月までという約束で行ってきた給与独自カットを、秋の交渉時ではなくこの時期になって更に３年間延長したいという提案を行った。
　納得がいかないのは人事委員会によって行われている民間賃金との比較が独自カット前の本俸で比較し勧告されているため、独自カット分だけ民間より低いことになる。

　さらにこの独自カットで年間約６０億円の歳出減となるようだが、その内の約４０億円が教育委員会部局で占めているとのこと。１２月末に知事部局内で県職員組合と勝手に話を進め、マスコミにリークして外堀を埋めた上で、全体の３分の２を占める教育委員会には年明けになって提案してくるという不誠実さに呆れるしかない。

　財政難をいうならこれまでの飛行機が飛ばない空港、車が走らないトラハイ、大赤字を出した未来博、汚職にまみれたダム建設などを反省し、即刻小名浜の人工島建設中止するとか方法はあるはずだ。なぜ全体の３分の２を学校で真面目に働いてきたオレらの給料で補填しなければならないのか。

　提案するにあたってもただ「延長します。」ではなく、３年間という約束を守ってもらって２３年度１年間だけはもとに戻すとか、臨時採用職員や２０代３０代からのカットは行わないとか、現場の教職員を増やすなど雇用対策の財源にするとか、給料を下げた分せめて仕事を減らす方向で見直しをはかるなどの配慮があれば報われるんだけどなぁ。

　県庁西庁舎でエラそうにしている人たちは知事部局になめられているという事実を認識し、現場の我々の先頭に立って誠意を持って県議会で説明してほしいものだ。まあ、いくら説明したところで無い袖は振れないから、マスコミでも何でも使ってあらゆる圧力をかけ、最後は公務員バッシングのキャンペーンを張ってでも強行するだろうけれど。