１３回目の結婚記念日

　今日が１３回目の結婚記念日だということをすっかり忘れていた。朝カミさんから「いつもありがとう」というメールをもらっていたのに返信もせず、帰る頃にはすっかり記憶から吹っ飛んでいた。夕飯の支度に取りかかろうかという頃にカミさんが帰って来て、今日はずいぶん早いなと思いつつも、さらにはケーキを買って来たことを分かりつつも、まさかそれが結婚記念日のお祝いだとは飯を食い終わるまで気がつかなかったというありさま。「花束くらい買って来てくれるかと思った。」などと言われてしまった。トホホ。

　ひけらかすわけではないが、カミさんが遠距離通勤をしているから平日の夕飯の支度と朝の洗濯はほとんどオレの仕事になっている。そんなわけで「いつもありがとう」と言われると「まあね」と感じてしまうわけだ。結婚当初はジェンダーにこだわっていて、共働きなのだから男も家事や育児に参画しなければならないと必要以上に肩に力が入っていた気がする。でも男も女も子どももみんなひとりの人格だと考えたら、ことさらにジェンダーを強調しなくてもいいやと肩の力が抜けたような気がする。最近は夫婦であってもそれぞれの生き方があり、仕事があるわけだから、やれる人がやれることをやり、母親と父親の役割を演じればいいと考えている。
　子どもに対してもひとりの人格なのだから尊重しなければと理性では考えているのだけれど、特に息子達に対しては男として許せないことがあってついつい罵詈雑言をあびせることもあり、その度に反省している。

　しかしイデオロギーも教育思想も相容れない二人が大きな危機もなく１３年もやってこれたものだと思う。オレが赤旗でカミさんが産経を読むという時期もあったし、今だってそれぞれの本棚には全く相容れない本が並んでいる。お互いをあまり干渉せずにお互いにやりたいことを尊重してきたからうまくやってこれたのかもしれない。
　これから１０年先、銀婚式くらいまでが子育ての正念場になるだろうか。髪はどんどん薄くなり、子ども達にはハゲオヤジとか言われ、カミさんには結婚詐欺とか言われるかもしれないが、がむしゃらに生きるしかねぇな。、、、今日も意味不明

　さっき地震があってずいぶんゆれた。この辺りは震度４とのこと。どうか福島原発にとどめを刺すようなことだけは勘弁してほしい。