興

　今日ちょっとトイレを借りようと「まほら」に入ったら、玄関先に腹に「興」と書かれたダルマが置いてあった。これがhiromaruさんが書いていたダルマだなとすぐに分かった。しばらく眺めて説明を読んで、写真を撮って帰ってきた。暮に「絆」が話題になっていたけど「興」の方がいいな。

　「絆」という言葉自体が昔から嫌いだ。漢字の意味が嫌いなわけではなく、自民党を中心とする保守政治家が昔からよく使っていたからという理由だけだ。そう言えば民主党を離党した節操のない人たちが作った新党も「きずな」だったな。

　絆って自分で感じるもので、ことさらに口にしたり誰かに言われるものではないと思う。それも自らは安全なところにいる政治家なんかに言われたくないね。絆なんてかっこいいことを言う前に政治家として国民が安心して暮らせるように働いてもらいたい。

　そして今回の原発事故後に使われる絆とは、国や東電の責任を当事者間の絆にすり替えているような気がしてならない。なんで東電が撒き散らした放射性物質をムラの住民の絆で一致団結して除染しなけりゃならねんだ？。仮にその除染活動に「そんなの東電の責任だからオレはやらない。」とか言ったもんなら、「ムラの絆を壊すアカ野郎」とか言われちまうだろう。ムラとはそんなもんだ。ムラに住んでない奴らに限ってムラに幻想を抱いているように思える。

　以前、自己責任という言葉が一世を風靡した。その時にも感じた空気なのだが、政治家や金持ちはその責任を何一つ果たさず、貧しい者同士が絆で協力しあって自己責任で生きろみたいな雰囲気があった。「官から民へ」という民衆が喜ぶ公務員叩きの手法を使って公共や福祉を切り詰めて行くやりかたは新自由主義者の常套手段で、小泉純一郎が先駆けて、最近はテレビが生んだ排泄物と言われる橋下徹が使い、小さな政府をめざすみんなの党も同じ路線だろう。結局痛い目にあうのは民衆なのだけれど、その民衆がテレビに誘導されて本当の既得権益を握る者達に都合のいい政治家を選んでしまうんだよな。

　そんなわけで絆が嫌いで、興の方がよくて、できれば福興の方がいいな。、、、今日も意味不明