takubonpapa blog

 日常の出来事や感じたこと、Mac、バイク、キャンプ、さだまさし等について書いてます。

秋の動員

2008-10-31 23:14:18 | 教育
 毎年恒例の秋の動員に行ってきました。県職員・市町村職員の自治労と、農林関係の全農林、水道関係の全水道、それに県教組で構成している県公務員共闘の総決起集会が行われ、引き続き副知事交渉と市内デモ行進が行われました。県教組は賃金改善よりも今年は教員免許更新制導入反対が中心課題となりました。
 例年だと結構寒いのですが今日は風が少しあったものの、暖かくデモ行進をして歩くのには良い天気でした。市民の皆様には交通の妨げになりご迷惑をおかけしましたが、我々の主張を少しでも聞いて頂けたらありがたいなぁ。

 午後は県教組の教員免許更新制反対総決起集会が行われ参加しました。この教員免許更新制は「ダメ教員には退場していただく」と豪語して自らが退場した安倍元首相が、教育基本法改悪と合わせて導入した制度です。大学を卒業するときに終身免許として交付されたはずが一方的に契約を変更し10年ごとの更新制にしたものです。これにより35歳・45歳・55歳のときに大学で更新講習を受けペーパーテストに合格しないと更新できず失職する恐れがあります。教師という職が10年ごとの期限付きとなったようなもので、これにより教員志望の学生が減ることも考えられます。
 講習を受けた方からは意味がないという感想が寄せられ、安倍さんが意図したダメ教員を排除する目的は果たせないようです。単なる教員いじめと、もの言わぬ教師づくりで組合つぶしであることは更迭された中山前文科大臣が自白していたっけ。

 憲法と旧教育基本法が教育に求めているのは、国がやるべき事やってはいけない事を規定した憲法の精神に基づき国に対して自分の頭で考え批判的な目を養い、賢い主権者を育てることであると思います。国にとってそれは都合の悪いことで国の決めたことに従順な臣民を育てたいのでしょう。だから権力と税金を使ってもの言わぬ教師づくりを進めているのだと思います。

 道徳教育の押しつけも同様で国が目指す価値観(例えば国が決めた戦争に進んで参加する道徳観・愛国心)を押しつけてきます。市民道徳とは日々の生活の中にあるのであって授業として教えることではないと思います。まず大人が襟を正して背中で教えること、大人ができないことを子どもに求めない、その上でより良い社会にするために考えることだと思うんだなぁ。

 そんなわけで教員免許更新制ではなく、主体的に教材研究ができるゆとりと、じっくりと子どもに向き合う時間の確保が大事で、例えば10年ごとに1年間の休みを与え大学でじっくり学んで来る方が教員と子どものためになるような気がします。

 
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