やっぱり手に職だよな

　この前の連休に一番下の妹が帰ってきた。この妹は変わった経歴を持っている。専門学校を出て歯科助手として働き始めたかと思ったら数年で辞めて花屋になると言い出して遠くへいっちまった。５～６年花屋で仕事を覚えたかと思ったら花屋の経営状態が良くなかったこともあってか辞めてまた歯科助手の仕事をしている。
　何で彼岸に帰ってきたかというと友達の結婚パーティーに呼ばれたのだそうだ。１０時過ぎに帰ってきてちょっと飲んだかと思ったら別の部屋で友達のためにブーケづくりを始めたのでネタになりそうだと思って写真を数枚撮った。さすがはもと花職人だと感心しながら眺めていた。



　妹を見ていてやっぱり手に職を持ってるってすごいなと感心した。オレなんか資格といったら運転免許くらいだもんなぁ。たまたま公務員試験に合格しただけで何の資格も持たないオレの足下は危ういな。専門性を追求したりしているけどそれらが本当に専門性と言えるだろうか。オレでなくちゃできない仕事なんていうものはなくて、マニュアルとコンピュータ化で簡単にアウトソーシングされる危うさを持ってることを考えると展望がもてなくなっちまう。孤独な事務室でたった一人でもくもくと仕事をしていると「オレって必要とされているのだろうか」とか「誰かの役に立っているのかな」なんてふと頭をよぎることがある。なんか仕事の手応えというか喜びが感じられないんだよな。
　オレの仕事は職人みたいな所があって誰もやってくれない代わりに自分で自分の時間をコントロールできる所がある。期日が迫っていれば後回しにはできないが、、、。そして自分のポジションを精一杯守って余裕があれば他のフォローに回ったりできることも面白さなのだが、最近は自分のことだけで精一杯の状態が続いている。
　自分の理想と日々の仕事にギャップを感じていることも事実で本当にやりたいことがやれていないストレスもあるのかもしれないな。、、、妹の姿を見て色々考えさせられた１日だった。