takubonpapa blog

 日常の出来事や感じたこと、Mac、バイク、キャンプ、さだまさし等について書いてます。

夏休みだって暇じゃないんだ

2005-07-16 16:58:50 | 日記
 今日はかみさんがサークルの用事で留守だったので、俺が子守をすることになった。午前中は幼稚園であずかってもらえたので床屋に行くことができた。昼は冷蔵庫にあった冷凍ホットケーキを食べさせ牛乳とアイスで腹を満たさせた。俺はパン屋でサンドイッチを買って児童館へ行って遊ばせているうちにさっさと食べた。
 子どもたちと遊んでいたら児童館の先生がチラシを持ってよってきた。「お父さんは学校の先生でしたよね?。」って聞くから学校事務職員ですとわざわざ説明するのも面倒だから「え~ま~」とさらりと答えた。「だったら夏休みは時間があるでしょうから、これにぜひ来てください。」とそのチラシを手渡されたのだった。なにやら児童館の行事の案内だったが、その中身よりも「夏休みは時間がある」言い換えれば「夏休みは暇でしょう」という一言が妙に引っかかった。児童館の先生に悪気はないのは承知しているが、やはり同じ公務員でもその程度の認識なんだよなと思った。

 夏休みは子どもは休みなのは誰だって知っている。でも教職員も一緒に休んでいると思っている人も多いことに驚く。消防団の仲間にも何度となくそんな質問をされた。そのたびに「子どもは休みだけど俺らは暦どおりですよ。」と答えている。正確には教員は子どもがいるときは有給休暇を取れないから夏休みにとっていたり、押しつけの研修をやらされていたりするけれど、、、。特に俺ら学校事務職員は子どもがいなくたって仕事は普通にあるのだから誤解していただきたくない。

 特に教員のことで言えば、日頃超勤手当も出ないのに12時間労働を強いられ、自宅に持って帰っても終わらなかったりしているのにその見返りはなにもない。あっても子どもの笑顔だけ。子どもの笑顔ならいいけど、無視や学級崩壊にでもなったら病気になっちまうよ。そして同僚だったり、管理職だったり、子どもだったり、親だったり、どこを向いても人が相手だからストレスもたまるよ。だからせめて夏休みくらいはゆっくり休ませてあげたいと思うのだ。

 それから研修、俺はよく学んでよく遊んで何でも知っていて尊敬できる教員のことを教師と呼ぶようにしている。そして子どもがいない夏休みこそ、子どもに注ぐ水瓶を満たしてほしいと思うんだ。今日だってかみさんは教員サークルの用事で出かけた。俺だって事務職員サークルで活動している。普通の公務員と違って我々教職員は休みの日に自主的に手弁当で自主研修しているんだ。パチンコや競馬だって、それらが大好きな親と話をするときには知識として必要だと思う、子どもの間の文化だってアンテナを高くしておかないと子どもを引きつけられない。蛍を見に行ったり、昆虫の羽化を見に行ったり、星を見に行ったり、つまりいろいろなことを見て体験することが必要だと思う。そういう体験や心の潤いをなくし、点数と管理で子どもを締め上げるだけの教員なら塾の先生になった方がいいと思う。

 とにかくそのくらい、夏休みは教師にとって重要な役割があるのに、「学校の先生は夏休みに子どもがいないのをいいことに遊んでばかりいる。」という風評が一人歩きして我々教職員を締め上げている気がしてならない。以前はお盆の4日間くらいは学校は無人だった。それが2年くらい前から役場だって開けているのだから、学校も土日以外は開けなさいと教育長から言われて開けるようになった。当初帰省した人が学校の中を見たいからという理由だったが、今の世の中どんな人が入ってくるか分からないから事前に予約ぐらい入れてほしいと思うのは俺だけだろうか?。さらにお盆にはやらなければならない家のことだってたくさんあるはずだ。なんで教育長なら、「夏休みは教師にとって休んだり研修したりするために重要だからせめてお盆くらいは休ませてほしい。」と言って教師を守ってくれないのだろうか。ただでさえ疲れ果ててヘトヘトなのに。

 しかしここまでくると子どもの夏休みは本当に必要なのかという話になってきやしないかと思う。テストの点数を上げるために学校にエアコンを完備して夏休みをなくすという自治体が出てきてもおかしくないとさえ思ってしまう。家に子どもだけでおいておくのは心配だから学校であずかってもらいたいと思っている親だって多いと思う。実際うちは私立幼稚園にあずかってもらって夏休みも仕事をしている。
 やっぱり社会全体が長期休暇をとってのんびりするという価値観を持たないと何のために働いているのか分からなくなってしまうと思います。
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