今日のために高知まで呼ばれてきたわけなのですが、ちょっと早起きして市内を散策してきました。はりまや橋付近から帯屋町アーケード、吉田東洋が暗殺された場所、追手筋、ひろめ市場、高知城、帰りは江の口川沿いにホテルへというルートを約2時間で歩いてきました。8時を過ぎると日差しが強くなってきて、さすがに後半は汗だくでした。
龍馬伝を思い出しながらしばし休憩
ちょっとのぞいたら昼間から飲めそうな雰囲気で明日のためにマークしました。
9時過ぎにホテルに戻って汗をぬぐって、10時からの教育講座の会場へ出直しました。
本日の役割は分科会の冒頭で問題提起というか話題提供をして参加者と意見交流をすることでした。本日の学習会の趣旨も主催も分からないまま会場まで来てしまって、オレのつたない話題提供で参加者の皆さんに満足してもらえるだろうかという不安もありましたが、終わってみれば活発な意見交流ができて自分自身もたくさん学ぶことができました。
オレの話題提供の概要は、給食費まで含めた義務教育無償への道筋と当面の取り組みである保護者負担軽減と就学援助に関する取り組みという中身だったのですが、もともと高知の皆さんは学校づくりという視点を大事にしていて話せて書ける人たちなのだろうと思いました。それから子どもを見る眼差しというか、受け入れる包容力があって話を聞いていてすごく心地よかったのは、公立学校の置かれた状況や制度によるのかもしれないと感じました。そして共同実施によってそういう視点を失う方向へ行ってしまうのではないかという危惧も同時に感じました。
分科会の意見交流から感じたことを整理しておきます。
・子ども手当の財源を学校に配当し「義務教育無償化経費」とかにはできないものか。
・公費負担軽減のための保護者負担になっているのではないか。
・評価のためのテストを教員が自作することは、教師の専門性であり最優先の仕事なのではないか。そして公費負担が原則だろう。
・現金給付と現物給付のバランスと所得再配分のバランスを見直し、義務教育はすべて現物(サービス)給付にすべきだろう。
・事務室を親が来やすい場所にすること。(喫茶事務室)
・新自由主義の競争原理から始まった学力競争に乗ることが子どもの最善の利益につながるのか。基本的な衣食住が満たされなければ学力どころではない。
レベルの高い話ができた分科会でした。
会場に行って要項をもらって知ったのですが記念講演が東大の勝野正章先生でした。以前から話を聞いてみたいと思っていたので、ラッキーでした。実はウチの分科会にも参加しており、最後に生活の基盤が成り立たないところでの学力論議は無意味で、社会的に子どもの生活を保障する仕組みを作る必要があるという旨の発言に共感しました。
当日のメモから
・子どもたちはランドセルに教科書ノート以外に沢山のもの(事情)を背負って学校に来ている。
・金も物もない中で日本の教育を支えたのは教員の頑張りだったが親との信頼関係がつくれず限界に来ている。教員が自信をなくしている。
・職員室がネットカフェ化している。(忙しくて希薄な人間関係)
・PISAの考察では最も効果的な評価方法は教師の自作テストであると言われている。(オレの考えに確信を持った)
・「使えない(ヤツ)」という酷い言葉が学校で使われるようになっていることが悲しい。
・褒めること、認めることから同僚性を築いていく。保護者との関係も同様に作っていく。
・学力は競争ではなく協力で高めあえる。
・厳しい状況に置かれた者同士がいがみ合う関係にされている社会的構造が問題で、教育は社会的営みであることを共有したい。
概ねこんな所ですが、話が分かりやすく大変勉強になりました。
龍馬伝を思い出しながらしばし休憩
ちょっとのぞいたら昼間から飲めそうな雰囲気で明日のためにマークしました。
9時過ぎにホテルに戻って汗をぬぐって、10時からの教育講座の会場へ出直しました。
本日の役割は分科会の冒頭で問題提起というか話題提供をして参加者と意見交流をすることでした。本日の学習会の趣旨も主催も分からないまま会場まで来てしまって、オレのつたない話題提供で参加者の皆さんに満足してもらえるだろうかという不安もありましたが、終わってみれば活発な意見交流ができて自分自身もたくさん学ぶことができました。
オレの話題提供の概要は、給食費まで含めた義務教育無償への道筋と当面の取り組みである保護者負担軽減と就学援助に関する取り組みという中身だったのですが、もともと高知の皆さんは学校づくりという視点を大事にしていて話せて書ける人たちなのだろうと思いました。それから子どもを見る眼差しというか、受け入れる包容力があって話を聞いていてすごく心地よかったのは、公立学校の置かれた状況や制度によるのかもしれないと感じました。そして共同実施によってそういう視点を失う方向へ行ってしまうのではないかという危惧も同時に感じました。
分科会の意見交流から感じたことを整理しておきます。
・子ども手当の財源を学校に配当し「義務教育無償化経費」とかにはできないものか。
・公費負担軽減のための保護者負担になっているのではないか。
・評価のためのテストを教員が自作することは、教師の専門性であり最優先の仕事なのではないか。そして公費負担が原則だろう。
・現金給付と現物給付のバランスと所得再配分のバランスを見直し、義務教育はすべて現物(サービス)給付にすべきだろう。
・事務室を親が来やすい場所にすること。(喫茶事務室)
・新自由主義の競争原理から始まった学力競争に乗ることが子どもの最善の利益につながるのか。基本的な衣食住が満たされなければ学力どころではない。
レベルの高い話ができた分科会でした。
会場に行って要項をもらって知ったのですが記念講演が東大の勝野正章先生でした。以前から話を聞いてみたいと思っていたので、ラッキーでした。実はウチの分科会にも参加しており、最後に生活の基盤が成り立たないところでの学力論議は無意味で、社会的に子どもの生活を保障する仕組みを作る必要があるという旨の発言に共感しました。
当日のメモから
・子どもたちはランドセルに教科書ノート以外に沢山のもの(事情)を背負って学校に来ている。
・金も物もない中で日本の教育を支えたのは教員の頑張りだったが親との信頼関係がつくれず限界に来ている。教員が自信をなくしている。
・職員室がネットカフェ化している。(忙しくて希薄な人間関係)
・PISAの考察では最も効果的な評価方法は教師の自作テストであると言われている。(オレの考えに確信を持った)
・「使えない(ヤツ)」という酷い言葉が学校で使われるようになっていることが悲しい。
・褒めること、認めることから同僚性を築いていく。保護者との関係も同様に作っていく。
・学力は競争ではなく協力で高めあえる。
・厳しい状況に置かれた者同士がいがみ合う関係にされている社会的構造が問題で、教育は社会的営みであることを共有したい。
概ねこんな所ですが、話が分かりやすく大変勉強になりました。
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