すごい地震だった

　１４時４５分ころだったろうか、いつものように金融機関や教育委員会へ出かける支度をしていたときだった。ゴォーっという地響きと木枠ガラス戸がガタガタ震えだした。立っていられないほどの揺れではなかったけれど今まで体験した事のない揺れだった。古い校舎だから壁や天井が崩れてこないか不安になった。

　ほどなく避難指示があって子どもたちを外に出して校舎内を検索した。はっきり言って倒壊しないか不安だったが、子どもが残っていないかと火の元を確認してまわった。

　しばらく校舎を出たり入ったりしているうちに土手が崩れだしたという情報がはいり、車が埋まってしまうと焦って移動しに走った。すでに土砂に押されて２メートルほど動いた車もあり、状況のすごさを感じた。土砂崩れの原因はどうやら水道管の断裂らしい本管を止水しようと止水栓の所へいったら、専用の道具がないと止められないことに気づき校舎まで取りにもどった。

　道具を持ってきて閉めようとしたらすでにしまっている。焦って周りの人に聞いてもみんな焦っているからどうしようもない。そうこうしているうちに消防団の方々や水道屋さんが来て本管は逆回しだということを初めて知った。ほどなく水が止まったけれどこれを復旧しなければ学校は断水したままということで、いったいどうなることやら。

　子どもたちは町の新しい施設に避難したものの耐震基準を満たしていない校舎は壁にヒビが入り、タイルがはがれているところもある。アスファルトにも亀裂が入っているところがあった。ケガ人がなかったのが幸いだがこれからどうなってしまうのだろう。



　地震直後に空が暗くなり雪が降ったけれど夕方にはおだやかな夕日がさした。せめて天気が良い事だけがせめてもの救いだ。