玄葉大臣のガソリン

　いつものように銀行へ行って週刊誌を開いたら「玄葉国家戦略担当相復興を裏切る大スキャンダル」の見出しが飛び込んできた。ついに何かやらかしたかと思ってページを開いたら、震災直後のガソリン不足の時に自分の選挙区にだけガソリンを供給するように働きかけたという内容だった。そんなどうでもいい事を記事にする前に原発廃止と東京電力に株主配当などさせず、内部留保を全て吐き出させて補償に回せとか書けないものかね。（写真は何の関係もない光大寺の桜）

　そういえば震災後約２週間続いたガソリン不足の時このあたりはパニック寸前だった。オレは開き直っていたから並ばなかったけれど何時間も並んで２０リッター入れてもらって、さらにまた並んだという人もいた。そんな中、「玄葉大臣のガソリンが来た。」とか言っている人がいたのを思い出した。オレなんかは「玄葉大臣が働きかけなどしなくてもガソリンは来たさ。」と思いながらも信じている人にいくら言ってもムダだと思って「そうかもねぇ。」などと答えていたが本当だったのか。

　オレが住むムラでこんな事を言うと村八分にされるかもしれないけれど、玄葉光一郎という国会議員についてまず松下政経塾というだけで財界寄りの新自由主義者と決めつけているから支持などしてないし、まったく期待していない。ただ震災後に地元のために動いた事や、脱原発のための新エネルギー都市構想などは評価できると思う。

　週刊誌が書いているように国務大臣の立場を利用して有権者に利益誘導したであろう事が問題なのだろう。しかし代議士が地元のために働く事は小選挙区である以上あたりまえなのではないか。オレはセンセイに頼んで自分の地域だけ良い思いをしようとする利己主義政治の仕組みが嫌いで小選挙区などやめて全て比例代表にすればもっと国全体の事を考えた政治ができるだろうと高校生の頃から考えていた。今もそう考えているから、利益誘導を批判する輩は小選挙区を廃止し全て比例代表にする事を求めるべきだと思っている。

　今でも玄葉大臣が働きかけなくてもガソリンは来たと思っているけれど、地元のために奔走してくれた事には感謝したい。そんなことよりも玄葉大臣には国全体の視点から震災復興と脱原発のために働いてもらいたい。消費税増税にも反対してほしい。


今日のブックマーク
復興財源、消費増税が軸　数年間の時限措置　首相が意向
菅と与謝野はどうしても消費税を上げたいらしいな。逆進性の高い消費税ではなく法人税と所得税を上げる方が先だろう。

所得・法人税の時限的増税も＝震災復興で緊急提言　経団連
　財界だって復興のために法人税を上げてもいいと言っているんだから、消費税ではなく法人税と所得税からやるべきだよ。

東電過敏反応？「東通原発、答えられない」／地元商工会の要望を非公開
　福島が原発で酷い目にあっているというのに、青森では早期着工を求める要望をしているとは。つくづく原発は麻薬と同じだと思った。そしてこの東奥日報の見出しは原発推進の立場なのか？