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ケイシロウとトークアバウト

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忖度(そんたく)に生きずに損得(そんとく)に生きる

2022-11-29 22:36:00 | 日記




とある建築大手企業に勤めるお局歴10年のオンナがいた。
名をリツコと言い、
気が強が強く、
忖度(そんたく。相手の気持ちを考えること)よりも、
損得(そんとく。損か得か)で物事を考える傾向にあった。

ある日リツコが、
モールのフードコートで、
コーヒー☕️飲みながら本を読んでいたら、
頭の禿げた目の焦点の合わない中年男が来た。
この男は、
ナフタリンとあだ名されるモールの嫌われ者やった。

ナフタリンは、
勝手にリツコの向かえに座り、
鼻息荒く、
「お前ョ。俺は寝る時にスッポンポンで布団に入るんだョ」と言った。
リツコは本を読んだまま、
「そうですか。けど、あなた、私にそういうこと言ってナンの徳があるんですか?」と問うた。
ナフタリンは立ち上がり、
目を閉じて、
「ンー、んー」と唸りながら、
小走りに立ち去ったが、
すぐに戻ってきた。

そして再びリツコに、
「お前ョ。蛍はケツが光ってきれいだよな。んー!きれいだよ」と言ったが、
リツコは顔を上げずに、
「重ねてお尋ねしますが、そういうことを言ってナンの徳があるんですか?」と問うた。
ナフタリンは、
「んー!ンー!」と唸りながら涙を流して、
「お前ョ。ナンでひまわり🌻が太陽☀️の方向を向くか知ってるか?」と言った。
リツコは冷たく、
「知りません!」と言った。
ナフタリンは目頭押さえながら、
「お前ョ。ひまわり🌻が太陽☀️の方向を向くのはな、向きたいからなんだよ」と言った。
リツコは本を読みながら無関心に、
「スゴ~い!」と答えた。
ナフタリンは泣きながら席を立ち、
「お前にョ。イエス様のお恵みがありますヨォに」と言ったが、
リツコは相変わらず無関心に、
「すみませんが私は浄土真宗です」と答えた。
ナフタリンは嗚咽しながら立ち去った。

リツコはそのまま30分ほど読書して、
本を閉じた。
そして、
ナフタリンとのやりとりを思い出し、
「あの生物との会話の中で、あたしはなにかの徳を得たのかしら🤔」と、
考えた。

ケイシロウ(FK)。
社会生活を営む時に必要なのは、
忖度(そんたく)か🤔損得(そんとく)🤔か?
この2つ比重の中で、
選択者の日常の位置が決まる。