2008年。
リーマンショックと呼ばれる世界金融危機が起こる。
氷河期経済が始まり、
人々の懐は凍傷した。
多くの企業が倒産する。
多くの失業者が生まれる。
そんな時代を駆け抜けた、
ホモクロの初恋オトコの白崎君の体験記。
白崎君の会社で、
社長自らのアナウンス、
「みなさんありがとう」の言葉をもって、
白崎君は仕事を失った。
しばらく、
失業手当と貯金で、
生活した。
転職は駄目🙅♂️
白崎君は身も心も哀しく生活した。
そんな白崎君のところに、
大学時代の先輩のシゲさんがやって来た。
そして、
会員制の『抱きしめ屋』という仕事をしてることを告げた。
『抱きしめ屋』の仕事は、
悪夢にうなされている人の家に行き、
抱きしめて安心させてあげることやと言い、
『抱きしめ屋』の会員登録して合鍵を提出しなければならない条件をクリアした人の家のみに、
仕事に出向くんやった。
顧客は、
高齢者が多かった。
この説明を聞いた白崎君が気乗りしない様子を見たシゲさんは、
「お前、仕事をすることでおまんま食えるんじゃないか⁉️人や社会に貢献せん者は飢えばいいのさ!」と、
強い口調で言うので、
白崎君はやってみることにした。
勤務時間は当然夜勤。
マンションの一室で、
電話☎️📞が鳴る。
相手の住所を聞き、
合鍵を持って直行。
家の中に入ると、
一人のジジイが布団で大泣きしていた。
白崎君がしばらく抱きしめると、
ジジイは安心してスヤスヤと眠った。
こういう日々の連続となった。
ある給料日、
白崎君はシゲさんに、
「ぼくはフツーの会社に勤めようかと思っています」と言った。
するとシゲさんは不機嫌に、
「フツーってなんだいこの唐変木が😡自分のしてることに自信が無いのなら仕事辞めるより人間辞めな🤬❗️」と、
怒鳴った!
白崎君は反省した。
何事も、
自信確信が無いのなら、
意味をなさないと諭されたと思った。
やから、
白崎君は、
自信を持って、
『抱きしめ屋』を続けようと決意した。
その夜、
熱い決意をもって一本の電話をとった。
相手は聞きずらい声で住所を指定する。
白崎君は指定された住所に行き、
合鍵使って家に入った。
「うんとなぐさめてやろう」と心に呟きながら、
寝室に入って震撼😱した❗️
そこには、
唇💋マークのパジャマ着たホモクロがベッドに腰掛けていた。
白崎君はホモクロに、
「ぼくは悪い夢にうなされてる人を抱いてなぐさめてるんだ」と言うと、
ホモクロは、
「ホホホホホ。白崎君。私にとっては人生そのものが悪夢なのよ。ハヨ私を抱きしめなさい!」と急かした。
白崎君は携帯出してシゲさんの番号をプッシュして、
「シゲさん。ぼく、抱きしめ屋を辞めますから」と言って携帯切って、
ホモクロの寝室を後にした。
白崎君の背後から、
ホモクロの、
「お待ち❗️このジャニーズのダークサイドが❗️❗️」という怒声が響いたが、
白崎君はスルーした。