ケイシロウとトークアバウト

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

お疲れさま

2019-05-03 16:34:19 | 日記

 

長髪に眼鏡して、

常に鼻水足らしながら、

馬鹿なことを言い、人にウツ入れカマす、

オノウコ。

極貧家庭に生まれたせいか、

体は骨と皮。

やけど、

常に持ち続けている希望がある。

それは、

いつか、

ケイイチロウとAEが迎えに来てくれる、

と、言うもの。

こういう事を、

人は、

一笑にふす、と言って、評価する。

そんな、オノウコに起こった、

今から十二年前の夏のお話。

その日は、

ガチに暑かった。

オノウコが汗まみれになって道を歩いていたら、

スポーツカーに乗ったイケメンの兄ちゃんが、

オノウコに、

車に乗れよ、と、やさしく誘った。

オノウコは喜んで、

車に飛び乗った‼️

兄ちゃんは、

オノウコを連れて、

遠い山道まで連れて行って降ろし、

オノウコにつるはし⛏️持たせて、

道路工事させた。

休憩も与えず、ひたすら仕事をさせた。

オノウコの家では、

帰って来ない娘を心配して、

父親のパパウコが、

何時間も仏壇の前で拝んだ(フツー、警察行かねぇか?娘が失踪したとか言う場合)。

母親のママウコは、

心の中で「これから白飯が食える」と喜んだ。

深夜になって、

オノウコは、兄ちゃんに送られて、

家の側で降ろされた。

帰ろうとするオノウコを兄ちゃんが呼び止めて、

ヤクルト一本手渡しして「お疲れさま」と言って、やさしく微笑んだ。

オノウコも笑顔で「ありがとう」と答えた。

この事件は、

兄ちゃんの呼び掛けに対して、

オノウコが自分の意思で車に乗り、

肉体労働をさせられたとしても、その代価として、ヤクルトを一本もらっている。

何よりも、性的暴行ひとつ無かったこの一件は、

一切、

警察沙汰になることなく、

オノウコのDQN史の一ページに刻まれるに留まった。