前回のアパートに引き続き、
アメリカの山火事で起こった、
有り得ない出来事。
カリフォルニアに住む消防士がニューヨークに遊びに来て、飲み屋に入り、
観光で訪れていたカナダ人の男性と口論した。
この口論は激しくなって、
アメリカ人やカナダ人にフツーに有りがちの、
叩き合いに発展した。
消防士はガチギレして、
「いつかお前を殺す❗」と叫んだ。
カナダ人は、せせら笑って、飲み屋を後にし、
翌日、
アメリカを後にした。
消防士もカリフォルニアに帰った。
三日後、
カリフォルニアの山で、
大森林火災が起きて、
消防士は、緊急出動。
やけど、
あまりの火の強さに、
小型機での消火が話し合われ、可決された。
消防士は、小型機の免許を持っていたので、
小型機を飛ばせ、
上司の言う通りに、
近くの湖から、消火用の水を汲み上げ、
燃えている木々に撒いた。
火は消し止められたが、
一人のダイバーが、
消火された木にぶら下がって、
亡くなっていた。
小型機が、
湖にもぐっていたダイバーに気付かず、
そのまま汲み上げたらしい(とは言ってもケイジロウ、湖はおろか、その周辺まで、火災消火の為に水の汲み上げ勧告は絶対にするよ。もぐっていたんやから、不運の二文字に尽きるね)。
そして、
このダイバーは、
消防士が、
三日前にニューヨークの飲み屋でバトルしたカナダ人やった。
消防士は確かに、
カナダ人に殺害予告をしたけど、
それは、
飲んだ上での話。
ましてや、
凄まじい山火事で、
上の指令によって、
湖の水を汲み上げても、
まさか、
あのカナダ人が潜水してることとか、解るやろか😱
カナダ人自身も、
一旦帰国したのに、
カリフォルニアの湖ダイビングに行くはず友人が、誘ってたダチからドタキャンされたから、
来てくれ、言う泣き付きに心を決めた。
更に、
誘った当人は、
カリフォルニアの直射日光で熱射病に成って、
ホテルのベッドで呻いていた。
せっかく付いてきたのに、
来た意味が無いから、
このカナダ人は一人で湖に行って、潜水した。
その後での出来事。
裁判所は、
消防士に、
殺意がなかった事を認め、
無罪にした。
ホンマに、
不可思議に不可思議な、
見えざる仏の手がもたらした、
山火事消火残酷物語やった。