(これはちゃーちゃんですが、このくらいの大きさのときです)
チョロが大きくなって、大人になったときの頃です。
食事は自己コントロールが厳しいネコで、絶対に食べ過ぎはしなかったです。
したがって、いつも体はスマートで、跳躍力や素早く走るなどの敏捷さは衰えませんでした。
そんなある日、近所で古い家屋が解体され、そこに住んでいたと思われるクマネズミが逃げて、我が家のネコの額ほどの庭に侵入してきたのです。
ちょうどチョロも庭に面した掃き出し窓の所にいたので、あのネズミを捕っておいでと、ネズミの近くに放り出してやりました。
するとどうでしょう。ネズミとお見合いしたまま、襲い掛かりもせずに、じ~っと見ていました。
ネズミも一瞬驚いたのですが、なにもしないので、相手を見下して、逃げも隠れもせず堂々としています。
チョロは何をして良いのか分からない風でした。
やはりネコは、母親に狩りの仕方を教えてもらわない限り、ネズミを捕るすべを知らないのですね。
私は、ネズミを見たら、本能的に追いかけて捕まえるものとばかり思っていました。
私が親代わりなので、私がネズミの捕り方教えない限り襲い方も殺し方もわからないのです。
私はチョロにネズミを捕るところを見せるどころか、何となく逃げ腰なので、チョロも何となく逃げ腰になっているのです。(大いに学習している)
第一、毎日おいしいネコ缶を十分の食べているので、そんな獲物を襲わないでも済むわけです。
けしかけた私が悪かったのです。ネコは、多くの行動を親からの学習で学び、そして育つ動物なのです。
ネズミとご対面して、眺めているのを目の当たりにしていまさらながらにその事実を実感しました。