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シャムネコ大好きの「わがはいはネコである記」

通いと住み込み

2016年04月21日 | 日記

   ( 仔猫のときから住み込みのちゃーちゃん)

大佛次郎の「猫のいる日々」の中にあった話ですが、

ネコ好きの彼の家には15匹のネコが飼われていたそうです。

奥さんが影響を受けてネコ好きになり、つぎつぎ猫を拾ってきたためです。

戦後の食糧事情の悪いときなので、これ以上ネコを増やすことはまかり成らんと宣言し、

これ以上1匹たりとも増えたら、俺はネコにこの家を譲って別居するとも宣言しました。

さすがに、この宣言は効果があり、15匹以上には増えませんでした。

ところがある日、見慣れないネコが勝手口にいて、問いただしたところ、

あれは「通い」でうちにエサをもらいに来るだけで「住み込み」ではありませんということで、

それなら仕方ないということになったのですが・・・

その後、しばらく通いのネコがこない日が続いたのですが、なんと秋の終わりに、仔猫を1匹連れて勝手口に現れた。

あまりに仔猫がかわいそうなので、飼うことになった。これを通いから住み込みに昇進したと面白がっていました。

しかし、17匹は大変ですね。

昔は不妊、去勢手術などあまり普及していませんでしたから、仔猫が生まれてしまったら捨てに行くしかなかった時代です。

当時、鞍馬天狗、赤穂浪士、などで人気作家だったおかげで、こんなにたくさんのネコをかえたのでしょうか。

猫ずきであることは天下にしられ、作家の家のそばにネコを捨てに来る人も多かったみたいです。

この本にはネコにまつわる面白い話がたくさん載っています。「ノラや」より面白いですよ。

私の愛読書です。