ネコにまつわる「ことわざ」はたくさんあります。
どれもネコを絶賛するとは反対の意味で使われているものが多いようです。
今のようにネコブームになって、ネコを愛する人が増えている時代には
ちょっとふさわしくない「ことわざ」が多いような気がします。
ことわざができた頃は、ネコはペットというよりはネズミ対策用の飼育動物だったのです。
ノラネコもたくさんいたので、わざわざ飼わなくても・・・という時代です。
また、繁殖期にクレイジーキャットになってうるさいし、ウンチはくさいし、ということで
あまり一般的には猫は好かれてもいなかったのです。
当時は、猫に比べて、番犬など圧倒的に役に立つイヌのファンが多かったのです。
そのせいか、ネコの「ことわざ」はネコが聞いたら憤慨しそうな「ことわざ」が多いのです。
「猫の手も借りたい」というのは、ネズミを捕ること以外は何の役にも立たないような猫であっても、
その手を借りたいと思うほど忙しいという意味です。あまり役に立たない誰でも良いからという意味を含むので、
相手に直接言うのは失礼に当たるそうです。
「今、我が社は猫の手も借りたいほど忙しいので、手伝ってもらえませんか?}
何て言うのは大変失礼なわけです。相手を猫ぐらいにしか思っていないと言っているわけです。
まあ、実際、猫は人間生活の実用的な部分ではなんの役には立ちませんが、
ストレス社会の現代は、精神的な意味で、「癒やし」という重要な役割を果たす
ペットとして一躍トップに躍り出てきているのです。時代が変われば変わるもんです。
そこで、現代のことわざとして、猫の肉球で癒やされる人も多いのです。
私もちゃーちゃんの肉球をぷにゅぷにゅと触っているとストレスが消えてゆく気がします。
そこで、「猫の手で癒やされたい」ということわざに変えましょう!?