むかし、キタキツネの研究、写真集で有名な竹田津実先生とお話しする機会がありました。
そのとき、最近こんな写真を撮っているだよと、北海道の牧場に住む野良ネコの写真を見せてもらいました。
先生は、これらの野良ネコのことについて次のような話をしてくれました。
北海道の野良ネコは「野ネコ」なんだ。いわゆる野良と違うんだよ。
基本的には春から秋まではほとんど野生のネコみたいに人に頼らず生きていて、野ネコの暮らしをしているんだ。
冬だけださすがに獲物が捕れず、牧場の牛舎に集まってきて冬を越すんだ。
そのときはネコ同士は暖を取るため固まって寝るのさ。
そして、その間は牧場の人が牛乳などのエサをやるの。
牧場の人は、牛舎に貯えてある牛のエサを、ネズミからネコが守ってくれるのでお互いギブアンドテイクの関係なのさ。
北海道の野ネコの写真集もだしたいね。単なる野良ネコでないところが面白いよね・・・
私はもう定年間際だったので、その本作りをプロデュースできなかったですが、その後どうなったか?
野ネコのときの生態写真が難しいと言っていましたが。
しかし、ネコも順応性があるというか、なかなか賢いですね。