ネコは、帰宅したときや朝の出会いのときなど、飼い主に体をこすりつけてきます。
いわゆる「すりすり」です。これは自分の匂いを大好きな飼い主にこすりつける行動です。
とくに夜帰ったお父さんなどに念入りにスリスリします。
ネコには臭腺という、そのネコの固有の匂いを発散する部分がいろいろな箇所にあります。
口の周辺やあごや尻尾の付け根などです。スリスリしているときは、必ずこの部分をこすりつけています。
ネコは自分の気に入った物に自分の匂いをいやというほどこすりつけて、
これは私の所有物ですと主張しているのです。
人間にはほとんど臭いませんのでわかりにくいですが、ネコは自分の匂いを付けることで
これは自分の気に入った物であると、他のネコにも知らせるわけです。
また自分の匂いが強いときは安心もするのです。
飼い主はそれがよく分からず、親愛なる挨拶と受け取っているわけです。
よそで強い匂いを付けて帰ってきたお父さんは、とくに念入りに自分の匂い付けを行うのです。
酔っ払って帰ったお父さんは、「そんなにべたべたするなよ、も~~う!」なんて鼻の下を伸ばして、
よく行くバーのおねえさんの甘えと同じと思っているのです。
ネコの所有物としての匂い付けとも知らずに・・・・この誤解はお互いに何ら支障をきたしませんがね。
知らない方が幸せだったかな?