先ず、震災に遭われ、お亡くなりになった方々やご親族の皆様にお悔やみ申し上げます。道ですれ違うに知らぬ人から、「こんにちは」と挨拶されるようになった。ホットした気分になる。震災前は無かったことだ。同じ震災をくぐりぬけたという連帯意識か、あるいは年長者や弱者をいたわる優しさの表れだろうか、我々日本人が長い間持ち続けてきた共同体の助けあい精神が、サバイバルな状況のもとで奇しくも発揮されたのは、社会全体が深刻な状況下での一条の光明ではなかろうか。
ついで、全てのモノを大切にするようになった。給水所通いのしんどさから、水や電気の貴重さを身をもってしらされ節水、節電に努め、寒さは重ね着をして暖をとる知恵を学び。食材も貴重品を扱うように大事にし、工夫して調理、食材ゴミを極力出さなくなった。
細かく刻んで庭に堆肥として埋めるなど工夫。下水の浄化槽が故障し処理しきれないとの事なので、洗面や洗い物の水は流さないでバケツに貯めて、庭に撒くなど自然や環境に良い生活を自然と身に付けるようになった。ガソリンが手に入らずに、クルマを使わずに自転車を多用することになった。イキオイ運動不足解消、糖尿病の予防に貢献することに。
豊かなモノに囲まれ無意識に潤沢な使い方をしてきたが、天の啓示か、大震災によっていろんなモノを浪費していたことに気づかされ、弱い立場の人を思いやるこころや、物を大事にする気持ちがよみがえってくれれば、いくばくかでもこの震災を現代人は活かすことに なるのではないか。この前向きな気持ちを皆で継続しようと思う。
庭に咲いたクロッカスの花