Truth Diary

単位 認定試験当日のひとこま

 本日は、私にとって、放送大学の単位認定試験最終日であった。試験日は混雑するので、3時限から始まる試験の1時間半前に大学に到着、校内の空気は重苦しいので、エントランス前広場の陽除けの白いテントに設置されたテラス爽やか風を感じながらテキストを広げ、最後の神頼みを期待しページをめくっていた。

 その時、息せき切って現れた、若い女性が呼吸を整えてから、試験に臨むために、「ここで少し休んでもいいですか」と聞いてきた。話して見ると、昨日は遅くまで仕事があり、今日は疲れで寝坊してしまったとのこと、30分あまり必死に自転車をこいで何とか間に合いそうだとのこと。ほんのつかの間休んで、試験会場に向かう彼女に、自分が本当は頑張らなければならないのに、「がんばって」などと余計なことをつい言ってしまい、自分を省みずに余計なお世話だったと反省した。

 それから1時間近くは経ったのだろうか、試験を終えた彼女が笑顔で、また、立ち寄ってくれた、慌てて駆け込んだにもかかわらず、余裕の態度で戻ってきたのはかなり手ごたえがあったのだろう。そこで、少し会話をしてみたら、実は高校を中退し、その後働きながら大検を突破し放送大学で学び、1年半前に卒業しているそうだが、自分でやりたい仕事があり、その資格取得のため必要とされる単位を取得するのだそうだ。学歴のせいか?長年非正規雇用に甘んじていたそうだが、今の会社は働きながら放送大学を卒業したことが認められたせいか正社員として採用になり、忙しい毎日を送っているとのこと。

 厳しい雇用情勢の中でも、ひたむきにに努力する人には応えてくれる企業側もある、まんざら捨てたもんじゃないとうれしい気分に浸った。意志を持って続けることの大事さを教えてくれる実話である。

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