温暖化の影響？

　今夏は熱帯夜が常態化しエアコン無しでは眠れなかった。各地でも命に関わる35度超えの夜が続き、以前には想像もできなかった40度に迫る酷暑日が出現し日本列島の灼熱化がこのまま進展するのかと不安だ。
　海水温上昇による巨大な台風や線状降水帯による集中豪雨での洪水や土砂崩れ災害など甚大な被害は枚挙に暇がない。日本に限らず世界中でシビァウエザーと呼ばれる極端な気象現象が起きているという。
　昨年もカナダや米国で大規模な森林火災が発生数カ月続いたケースもある。反対に中国では広範囲の洪水が起き壊滅的な被害が問題となっていて、突発的な異常気象とは言えず深刻な事態が発生しているようだ。
　東北大学水環境情報学研究分野の有働恵子教授はICPP（気候変動に伴う政府間パネル）の報告で台風の影響がより大きくなる可能性があるのは日本近海と指摘し、それに伴う暴風雨が大都市を直撃すると甚大な被害になると言う。
　災害危機アドバイザー和田隆昌氏は気候変動は植物や動物の生態系にも大きな影響を及ぼし、各地域で従来採れた農・海産物が採れなくなるなどの被害も拡大、更に危険なのは日本に生息していなかった亜熱帯系害虫の侵入や媒介による感染症の蔓延も危惧されるという。
　我々が日常できる事はSDGs目標を単なるスローガンとせずに各自が身近な節制を地道に実行する事にある。