Truth Diary

五右衛門の湯温泉

  実家に帰った時の話、近くの飯坂温泉の少し奥に穴原温泉と言うのがある、お昼過ぎにひと汗流そうかと共同浴場に入浴に行ってみた、浴場には同年輩の人が4人ほどいた、身体を洗って入ろうかと足を入れたらものすごく熱くあわてて飛びのいてしまった。しかしその熱湯のような湯に浸かっている人がいるので驚いて「熱いですね」言ったら自慢げに、ここの湯温は47.8度あるとのこと、とても入れる温度ではないので、水道水でうめようとしたら、牢名主ならぬ湯名主風のいかつい人に「ダメダメうめてはせっかくの効果が無くなるから」と叱られてしまった。どうやらこの熱湯温泉の常連さんらしい。指も突っ込めないほどの熱湯なので、せっかく払った入浴料はもったいないが、火傷してまで入る気は無いので諦めて帰ろうとすると、「この浴槽のお湯を十杯ほど頭からかぶってからだと入れるからやってみな」とアドバイスを受けたがとても熱湯を被る気にはなれず水で身体を洗い帰ろうとしたら、少しは気の毒と思ったのか、特別許すので浴槽の端にある水道を ひねってその水と一緒にざぶんと入ってすぐに出ろと言う、言われたとおり思い切り水道を出してざぶんと浴槽に入って瞬間で出た。ものすごく熱かったがすっきりさっぱりした。ここの湯は皮膚病に効果があるのだそうだ。お風呂で倒れたらみっともないのでほうほうのていで退散した。やけどするぐらいの温泉なら皮膚病には効きそうだが私はあいにく皮膚病には罹っていないし、釜茹でにされるような悪事もはたらいていない。やっぱり湯船でゆっくりくつろげる普通の温泉がいいなあ。  ちなみに天王寺の湯という名前だった。

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