今の時期、実家のある福島県北地方では厄払い、厄落とし、の熨斗紙を付けて台所洗剤を親類に配る風習があるそうで、台所には厄歳になった人の名が入った熨斗付きの洗剤が揃っており食事後の食器洗いに助かっている。
私が子供の頃はテンバタ(凧)や紙風船をいただき誰々さんもうそんな齢になったのかと思ったものである。私は宮城県で厄歳を迎えたので配った記憶はない。配り物は、いずれも厄を洗い流す、厄を飛ばすにかけたものだ。
時代の流れに合わせて厄払いに配る品物が変わってきているが良き風習風俗が残っていてホッとする。洗剤や温水器、湯沸かし器の無かった時代の台所仕事はさぞ大変だったろう今更ながら文明の進歩に感謝して食器を洗っている。今日で役目が終わり仙台に戻る。
今はあまり見られなくなった紙フウセン