平成デジタル３

　電話回線によるネット接続は電話料金が嵩むという問題があり、一部のネットマニアにネット専用回線を使った常時接続定額料金のADSL接続が用いられるようになったが料金は一般向けではなくまだ相当高かった。
　更にwindws95の発売を機に一部のマニア向け方大衆が使うネットへ大転換して急激にインターネットが普及した。エリアが狭いPHFは徐々にサービスエリアを拡大してきた携帯電話に席巻され衰退の道をたどり一部の医療施設などでの利用に限定された。
　忘れてならないのはポケベルで携帯電話の料金が高く、機器も普及していなかった頃、着信ブザーで発信元に電話連絡を要求するだけの機能から数字や文字も送れるように進化して低廉な価格から高校生など学生の連絡手段に大流行し0840を「おはよう」などと読ませ挨拶に使うことや、数字の語呂合わせでいろんなコミニュケーションを図った。
　私が管理職として現場の責任者をしていた頃、２種の着信音「まず会社に電話で連絡せよ」と、「連絡なしですぐ出社せよ」とがあり、後者の場合は何ごとがあったのかとびくびくしながら会社に急いだ嫌な経験がある。
　この時携帯電話が各自に持たされていればとつくづく思ったものだ。そんなことからごく一部の者に当時料金が高額だった携帯電話が貸与されポケベル鳴動時の公衆電話探しの不安から解消された。
　しかし便利さはその分拘束に繋がり２４時間ポケベルと携帯電話を意識した生活を余儀なくされホッとするのは国外に行く航空機の中だけという状態になってしまった。