好条件とは裏腹に魚は食いついてきてくれない。ようやくハヤが2尾お情けのように魚籠に収まった。それっきり音沙汰なし、暇を持て余し、持参した塩漬け紫蘇葉で包んだ握り飯を食う、程よい塩分、紫蘇の香と梅干し酸っぱさのハーモニーが絶妙だ。
場所替えとばかり、色麻町の花川へ、ヤマメ狙いの釣り人2人が居たので竿を出してみた。先行者と同じく坊主(釣果ゼロの事)。加美町の薬来薬師の湯の近くの小川で再挑戦するも、またしても坊主。
ふと傍らを見ると幸運な事に自生の山葵、これをヤマメの代わりに魚籠にご帰還。綺麗に水洗い、葉の部分は湯通しをして少量の砂糖と醤油で味付け密封容器に入れて冷蔵庫。根の部分を細かく刻んで鰹節に醤油を加えたものは、熱いご飯に乗せても、酒の肴としてそのまま食しても、作家でj食通で知られる池波正太郎氏絶賛の品だ。
春風薫る小川に心残りの思いを馳せ、坊主のリベンジを誓う熱燗の肴には最高。アウトドアマンの特権だ。
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吉田川には鶯の声が響き渡り静か
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花川、色麻町の小栗山から流れてくる小河川だ水が澄んできれい