Truth Diary

羽生の金に思う

 3年半ぐらい前だったと思う、スポーツ心理学が専門で前回冬季オリンピックスケート競技のメンタルコーチをされた白石さんと言う方のコーチング講演を聞いたことがある。
 技術と同じかそれ以上メンタル面の強さが実力伯仲した大舞台の試合では勝敗を分けるとの事。スパルタ式や根性論ではここ一番と言う時に持った能力以上の力は発揮できない、選手自らに考えさせ自主性を持たせる事が大事だが日本のやり方は依然として精神論、根性論がまかり通っていると嘆いていた。そうした点から星野監督率いる楽天はまず駄目だろうとシーズン前は思っていたしかし予想に反して選手がそれぞれ力量を発揮日本一の栄冠を手にしたのは驚いた。
 米国のMBLなどではこうしたメンタル面のコーチングの大きなウェイトを置いているとの事。
 技術をとことん極限まで磨いてゆくと、ある時突然神がのりうつったような現象が起きて、自分だ気付くかぬうちに持った能力以上のすごい事をやってのけていることがあり、なぜそんなことが出来たか後で考えてもわからない、まさに神がかり現象が起きる事があると言う、自らコーチした選手でそんな経験が何度かあって説明がつかず、まさに神業としか言いようがないと言う。
 いくら技術を磨いても限度があり、その神がかり現象が突然起きた時、考えられない凄い記録が生まれるんだと自信をもって語っていた。
 その降臨状態が羽生選手や葛西選手などに起きたのだと今あらためて以前の白石コーチの話を実感している。
 大相撲で日本人力士の優勝が久しくなく、横綱を期待されながら、毎回緊張し過ぎてここ一番に弱い、大相撲の稀勢の里関に是非羽生君のハートを分けてやりたい。それにしてもまだ19歳、あのプレッシャーの中でメンタル面の強さは凄い、どのような名コーチが就いているのか。
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