先日、本院の病院犬のクゥちゃん(ラブラドールレトリバー、1才)が自分の首輪を食べてしまう(誤食)という出来事がありました。
幸い発見が早かったため催吐処置(お薬で吐かせる処置)で誤食した首輪を吐かすことができ大事にはいたりませんでした。
このように、わんちゃんでは誤食の事故がとても多いです。
今回のように発見が早く、吐かせられる物であれば催吐処置で吐かせてあげられますが、中には吐かせられない物を誤食してしまうケースもあります。
その際は内視鏡での摘出を試みることになりますが、もちろん内視鏡でも摘出できない異物もあり、その際は開腹手術(お腹を開けて胃を切開し異物を摘出)になってしまう場合もあります。
また、異物が胃から腸に流れていってしまい腸で詰まってしまう(腸閉塞)事もありこの場合は開腹して腸を切開したり一部切除したりする手術が必要になってくる可能性もあります。
このような事にならないようにするには、わんちゃんが誤食しないよう日々注意してもらうのが一番ですが、それでも食べてはいけないものを誤食してしまった時は発見次第すぐに病院に相談してください。
催吐させた首輪
クゥちゃん
大正動物医療センター 06-6551-5106 http://www.taisho.animal-clinic.jp/